ナンキのセダカ

撮影機材: https://ita.hatenadiary.jp/entry/2025/04/17/000000
採集機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
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先週トクサカミを落としたことで一気にコブの波に乗ってしまおうと野望を抱きました。
低山のセダカは大阪や島根で連戦連敗を喫していますが、逆にブナ林では今の所、ほぼ無敗。丹沢、本栖湖、天城、和佐又、大山、脊振、黒岳、白岩、紫尾、対馬、大滝、剣で落としています。ブナ林で残っているのは、なんといってもナンキ。Genkaさんの採集記を読んでいつかはいかねばと思っておりました。脚力があるうちに。
http://tokyoinsects.web.fc2.com/activity2010/nanki100630.html
実は去年電車と車を予約までしてましたが天気予報が悪くなり全キャンセル。とにかく遠い上に登山もいるので日程を組むのが難しい。また、セダカを探すルートは他の登山者がおらず確実に単独登山となるため無理は絶対にできない。
ただ、標高差は500程度かつ危険な箇所はないとのことで、先週地獄のような標高差800の山を登ったこともあり、いっちょやってみるか、という気になりました。これまでは一日目に着いて下界でいろいろ探索した後で登山口で車中泊、早朝に登山開始する計画でいましたが、梅雨も明けてしまったし、コブ運も来ていることだし、ということで
東京から夜行バス>新宮7:50着、8:30開店と同時に車借りて80分運転>登山
というので挑戦することにしました。登山の往復は通常ペースで5時間。最低でも17:00くらいには下山したいとなると探索は二時間しかできません。陽が長いしヘッデンあればまあ最悪19:00下山とかでもなんとかなるか、となるとセダカ見つかるまで粘ることも考える。とはいえ安全第一、コブ第二。念のため20:00までに連絡なかったら捜索願を出して、と妻に依頼。映画「127時間」で単独の恐さを知りましたから。
6/28作戦決行。夜行バスは結構眠れました。体調万全。新宮についてコンビニで朝食を食べてからレンタカー屋に行くと、予約を間違えて一日前にしてたことに気が付く。顔面蒼白。在庫もないとのことでもう一件のレンタカーに行くと、開店30分前でしたが対応していただき、幸い軽が一台空いていた!念のため次の日も借りれるようにして8:45出発。
登山口まではGoogleで75分ほど。しかし山道が落石がひどく、パンクが恐いので石を慎重に避けてスピードを出せない。じりじりと時間が伸びて結局90分かかりました。


10:15登山開始。天気はピーカン。コブにはちと不利。まずは林道を結構歩く。筋力温存のため鼻で息できるペースを維持しつつ可能な範囲でペース上げる。
この林道が結構登りになってて標高差を結構稼ぐ。登山口から目的地までの標高差は250mほど。
登りの登山道は植林の木陰で涼しく歩きやすい。ひたすら歩く。登山開始から90分で最初のブナを見つける。あとはほぼ平坦な尾根筋を歩きつつ、これはという物件を調べていく。

ブナ立ち枯れ

遠くからでも良さそうと思えた物件。セダカは樹皮下に産卵するので樹皮が残ってないといけない。日差しが強いので日陰側の根本を探す。

セダカコブヤハズカミキリ南紀亜種☆

立派なオスを発見!やったー!!日本一カッコいいセダカ。触角の長さと、なんといってもコブが高くて両側がせり出している。
いつもセダカはコブを強調するために後ろ寄りから撮影しますが、これは普通に撮影してもすごくコブが目立ちます。


続行

できればメスも見つけたい。山頂に向かって歩きつつ物件を探します。いい物件もありましたが、異例の早い梅雨空けで若干乾燥気味なせいか見つからず。一番いいのは雨の翌日の曇りなんですが、まあそう都合よくいくわけもなく。
実は可能であれば翌日は広島でセダカ探そうと思ってたので、特急に間に合うように13:00に下山開始。
一度間違った尾根筋を少し下ってしまい結構なロス。iPhoneのジオグラフィカで確認してよかった。本当は電波がなくても確実に使えるYAMAPがいいのですが、6月の無料地図枠を使ってしまった。金を惜しんで命惜しまず。
あとはオオクボカミキリの記録もあるんで落ち枝とかよさげなのは掬いつつ下山。
15:50には車にもどり、また慎重に運転して17:15に車を返却。17:45の特急くろしおに間に合いました。
紀伊半島を海沿いにぐるっと周りつつ新大阪まで行く列車です。海を見ながら飲むビールは格別でした。

Day 2

朝の新幹線で広島へ。そこから車借りて一時間で県境のブナ林へ。ここは特別保護地区なのでルッキングのみの勝負。
幸い秋コブと違い、夏コブは倒木等の上にのっかってることが多いようなので問題なし。

ブナ立ち枯れ

樹皮が残り、キノコもたくさんという、他の産地であれば「勝ち確」物件ですが、いません。
梅雨明けしちゃったせいか、あるいは「広島県のカミキリ」に書いてあったように太い木にはあまりこないのか。

マムシ

ブナ倒木の上にいました。藪漕ぎやめました。

ヤマカガシ幼蛇

黄色で綺麗。

結局

広島セダカは見つからず。来年のほうがいい状態になりそうな物件も色々あったので、夜回りも選択肢にいれつつ来年また来ようかな。