パキタを求めて山梨~岐阜

使用機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
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今年もパキタの季節になりました。ただ、これまで各地で見てきた限りでは、長梅雨のためノリウツギは例年の3割ほどしか花がついてない状況です。どうなりますやら。

まずは最近毎年登っている山梨の山へ。コースタイムは80分のところ、今年は45分でポイント到着。

リョウブの花

例年通りの花付きですが、遅れています。一週間後に満開かという状況。それはそれとして、ガスってます。もう晴れの日に三回ほど登っていますが、毎回ガスでどうしょうもありません。

フタコブルリハナカミキリ

しばらく張っていると、ブーンという羽音と共に何かが飛来。黒いし大きいので「おおっ」と思いましたが、こちらでしたか。
捕獲後撮影。藤田図鑑によれば、この山のフタコブは黒化傾向が日本一とのことで、確かに足から胸から翅から黒いですね。


コメツガ

ダッシュで下山、大移動し、去年見つけた台風で上半分が折れたコメツガ大木へ。ヤニとかあまり出ていません。天気もイマイチでトラが来る雰囲気なし。まあこのあたりも予報に関係なく天気悪いことが多いので難しいなぁ。

移動

さらにムナミゾのポイント、春に見つけたシデ倒木と周回するも成果ヌルヌル。ムナミゾは去年撮影した木がガッツリ削られてた。全く。削った奴の命を削る呪いをかけておいた。
夕方から大移動して一気に岐阜。温泉で宿泊。貸し切り状態。

ヨコモンヒメハナカミキリ

宿の近くで花を掬って発見。後々、イヨとかと比較するための画像。


昨年S高原で教わったこのあたりのポイントにさっそく張り付き。ノリウツギはボチボチですね。
まずはニセハコネを狙って日当たりの悪い株で張り込み。

ニセハコネホソハナカミキリ★

教科書通り、日影のノリウツギの花に午前中飛来。腹の色でニセハコネのメス確定。よく飛ぶのでネットインしても油断ならない。霧吹きで濡らすと確実。


捕獲後撮影

ニセハコネ同定ポイント

ニセハコネホソハナの記載論文である大林・高橋、昆虫学評論Vol.40, No.2, pp.85-93 (1985)より改変・引用。
メスは先端を除く全ての節が黄色と黒のまだらである点で区別。
オスは先端の形状が一番わかりやすいですね。両側に突起がある。参考:http://kamikiri1.web.fc2.com/ZUKAN/nisehakonehosohana.htm

ミヤマホソハナカミキリ

同じ花に飛来。オスです。先端の形状がニセハコネではない。また全体的にガッチリしている印象。

そのうち

まだ陽はあたりませんが、近くでブーンという羽音。隣の木に飛来してから、目の前の花にとまってくれました。

キベリカタビロハナカミキリ★

宿願の、初パキタでございます。接写してもあまり逃げない。王者の風格ですね。


動画

調子こいて動画まで撮影。

捕獲後撮影

ポカリを舐めさせてます。突つこうが引っ張ろうが、ケースにしがみついてナメナメしてます。


オオチャイロハナムグリ

花の下にいました。おなかパンパン。匂いはあまりしませんでした。普通はウロの中にいて、ウロの外でも分かるくらいのフルーツの香りがするそうです。


午後

追加は得られず。高原とはいえ灼熱のピーカンです。ゼブラも張り込んだけどヌル。
今年は全般的にパキタ少なかったようで、そんな中で生態写真を撮影できてよかったです。