ねぶた祭とトウホクトラカミキリ

Canon EOS Kiss X5+TAMRON SP 90mm VC USD

  • ストロボ:絞り優先モードF11〜F13、露光1/200固定、ストロボ+2、ケンコー影とり、ISO-AUTO
  • 自然光:マニュアルモードでF8〜F16、露光1/125〜1/1000、ISO-AUTO

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背景

この週末はねぶた祭に行こうと妻に提案されました。虫屋たるもの、諾諾としつつ調査を怠らず、周辺で狙える虫を調べ「じゃあ〇〇も行こう」とその近くの観光地を組み入れる狡猾さを持たねばなりません。
この時期の青森でまず目に付いたのは最近のオダイの記録。さっそく青森の昆虫同行会誌を購入して記録を読む。あるブナ林で何年もオダイを探していた方がある年になって突然多数見つけたとのこと。多産地という訳ではなさそうだ。さらに調査するとトウホクトラも狙えることが分かった。情報をまとめエリアを林道一本に絞り、近くの観光地も押さえる。決まりだ。

決行

幸い青森の義妹夫婦も同行してもらえることに。妻と三人で海鮮丼を食べに行ってもらい、自分は途中で分かれて林道を攻める。予報は晴れだったはずなのに、雨交じりの曇り。最近こんなんばっか。そういうもんだと思ってます。まあ関東の夏枯れよりはマシかな。
林道沿いのノリウツギは半分は散っている状態。小雨の中、花付きのいい株を掬うと、午前のうちに飛来した居残り組なのか、ヨツスジハナやトゲヒゲトラがよく入る。トラが来るならあとは数撃てばいいだろうと掬いまくり。またブドウ蔓も葉が密集した部分を掬いまくり。

ヤマトヨツスジハナカミキリ

ノリウツギから。かなり標高低いけど、さすが青森、ブナも生えている。

アクシデント

ブドウの蔓を強くネットで叩いていたら竿の三段目がバックリ裂けてしまった。あちゃー。2段目まで伸ばして使うか、4〜9段で使い先端が回るに任せるかだ。先週は底のフタが抜けてテープ補修したばかり。ほぼ2シーズン使ったのでまあ寿命かな。ちょうどPROXは新しいモデルが出てたから変え時だ。

ノリウツギ

咲きのよい株、幸い花も低い。

トウホクトラカミキリ★

キターーーーーーー!!!!これだ!
なんか見たことあるようで見たことない斑紋。ブドウをホストとして7末〜8上に見られる独特なトラです。
捕獲後撮影。


後日撮影分


ヤマブドウ枯れ蔓

さらに進むと極上の物件を発見。晴れていればここで生態写真も狙えたでしょうに。ちなみにテープは地元の虫屋さんでしょう。分かりやすい。

移動

その後も掬うも追加は得られず。辛勝だった。妻に合流し海鮮丼を、と思ったけどもう店が終わって青森市内に向かっているという。残念。

ねぶた

レンタカーを返しねぶた見物。かなりの雨で、山車にカバーがかぶせてある。踊る人も大変だ。しかしこんな立体的なものだとは知らなかった。迫力がある。カバーがなければもっと綺麗だった。

トウホクヒメハナカミキリ

翌日は八甲田山ロープウェイを上り、高山ピドニア探し。しかし花があまりない。
ナガバヒメハナの東北バージョンである、これ1匹だけだった。ミチノクとか期待したんだけども。
北緯があるとはえ、1500mではちょっと遅い&標高が足りないのかな。青森は1600mまでしかない。

新幹線

グランクラスなるものに乗ってみた。虫と祭りを満喫しご満悦。