Canon EOS Kiss X5+Tamron SP AF90
- ストロボ:絞り優先モードF11〜F13、露光1/200固定、ストロボ+2、ケンコー影とり、ISO-AUTO
- 自然光:マニュアルモードでF8〜F16、露光1/125〜1/1000、ISO-AUTO
クリックで拡大。★は初見。
富士樹海。
黒いゴツゴツした溶岩にヒノキの大木がウネウネした根を張り、それが苔むしてまるでナウシカの腐海のような風景がひろがります。またその中にブナ林があり、巨大なブナ・ミズナラの木が林立しています。そんな中で虫を探す至高の体験をしに赴きました。
イガブチヒゲハナカミキリ★
(捕獲後室内撮影)
おおっと!見たいと思っていたイガブチ!オスです。胸が毛深くないのが「イガ」がつかないブチヒゲとの区別点。
アカハナ>ブチヒゲハナ>イガブチヒゲハナと進化するポケモンの最終形態。初見なので「図鑑に登録しました」いえーい。
さらに掬います。
イガブチの巣
他にヒメヨツ・タケウチホソなんかも付近で記録があるので離れて観察しますが、飛来するのはイガブチだけ。赤くて大きいので目立ちます。
おみやげ分の赤2黒2を確保(特別保護地区外であることを確認)。イガブチしか来ないので移動します(贅沢やなぁ)
樹海の道
こんな道が延々続いています。植生保護のため道を外れて溶岩地に入るとおこられます。ていうか遭難の危険大。
ちなみに特別保護地区は自然が豊かな場所じゃなく、痩せ尾根とかなんかで植生が貧弱な場所を保護する場所も多いですね。
保護地区
オレンジの部分。かなり入り組んでます。キ○とかいるのはギリギリ外。
採集する場合は、この図と地形図、GPSなどを使って外にいることを明確に説明できる準備をしておく必要があるでしょう。外にいてもイチャモンつける人いるかもしれないし。ちなみに自分の見立てではブナ林は全部オレンジです。溶岩が回避したため噴火前の植生が残っているということで保護地区にしたのでしょう。カミキリの分布は植生の変遷により決まります。なのでこうした、数千、数万年前の環境を想像することも手がかりとなります。そういう意味では富士山は相当に面白い環境です。
ヒゲブトハナカミキリ★
キタアアアアアア!パ!キ!ピ!ドオオオオ!
思ったより大きい!そして赤い!
小さい穴に逃げ込まれそうになったので外に出てきてもらった。
この後ウロに戻すと穴ににげこんでしまった。どういう生態なのか観察したかったけど、かなり待っても、定期的に戻ってきてもいなかった。
ずっと待っていると、エコツアーの子供たちにかこまれ例によって質問攻めに。「カマドウマがうじゃうじゃいるぞ〜恐いぞ〜」というと、「カマドウマ、見る見る〜」とか(笑)。子供は純真だね。
アトコブゴミムシダマシ★
この後
現地で教えていただいたクマシデとか掬うもヌル。ヒノキの切株とかも期待したんだけど、特になし。
まあ一日でイガブチ・パキピドとか満足にも程があります。贅沢はいいません。