奥多摩方面

Canon EOS Kiss X5+Tamron SP AF90

  • ストロボ:絞り優先モードF11〜F13、露光1/200固定、ストロボ+2、ケンコー影とり、ISO-AUTO
  • 自然光:マニュアルモードでF8〜F16、露光1/125〜1/1000、ISO-AUTO

クリックで拡大。★は初見。

カミキリ重点撮り専のまめわらびーさん(以下Mさんとお呼びします)と、咲始めたノリウツギなどを目当てに探索。
自分が到着する前に既にヌバタマハナ生態写真をクリアされてた。http://blogs.yahoo.co.jp/prejungle/35095259.html
いやー記事では持ち上げて頂いてますが、自分はカミキリ屋さんの中ではまだヒヨッコですから。昔に比べてネット上で採取記とか植生とかstreet view とか膨大な情報が得られるようになって、その恩恵を享受してるだけです。

今回自分のメインターゲットは未見のヒメヨツスジハナとクモノスモンサビ。

ニセシラホシカミキリ

Mさん発見のおとなしいメス。初めてメスを接写できた。しかし写真を見返してみると、足が突っ張ってない。御臨終でした。


こちらは夕方撮影した別の個体
手前の葉をのけたらさすがに逃げられた。

トビイロカミキリ

アブラチャンあるところトビイロあり

ヒゲナガヒメルリカミキリ

これもアブラチャンの常連。時間節約のためちょっと掬ったら発見。


ドウボソカミキリ

アジサイの塊にて発見。ハスオビヒゲナガは発見できず。


ホソヒゲケブカカミキリ

スリーショット。Mさん発見の細い立ち枯れにて。「この山にもいたんだ」その1

ホタルガ

タンナの根元に

何本か真っ白いタンナ立ち枯れがあり、穴が空いてないけど、記録はあるんだしワンチャンスあるかな〜と見ていたら、、、キター!本日のスーパービックリドッキリ「この山にもいたんだ」

ガリバホソコバネカミキリ

飛来したオスがテリ張りしてました。飛来したのはこれだけ。多分、御神木はどこか他にあるんだろうな。

最後にイイ虫で〆め、Mさんは下山されました。有難うございました。いい虫色々で一安心。自分は捜索を続行。

ドウボソカミキリ

かなり大きめの個体を発見。上翅の白い線が目立ってミヤマドウボソっぽい。ちなみに持ち帰って計測したら体長は13mmだった。ドウボソのサイズ上限とされる11mmをオーバー。しかし白い筋はそれほどはっきりしない。
ミヤマドウボソとドウボソはこれまで同種とされたり別種とされたり変遷してきた。将来も変わる可能性はある。和名ミヤマ、学名モンタナスの示す通りミヤマは1500m以上の亜高山帯のコマガタケスグリをホストとしている。この地は950m程度。またドウボソが同じ株にいたことから、ミヤマではないと判断。東京都でミヤマドウボソの記録はないので、もしミヤマなら短報を書かなきゃいけない。
あるいはドウボソも個体によってはミヤマにかなり近い形質が出て、それが過去にミヤマとして同定されていたこともあるのかもしれない。


☆クスベニカミキリ

初めての出会いは蜘蛛の餌になった死体でした!ぐぬぬ。目立つ場所にあって数時間前にはなかったので、ついさっきまで飛んでたらしい。近くのノリウツギの花か、アブラチャン生枝に来たんだろうな。くやしい。蜘蛛の糸を取ろうと引っ張ったらクビがもげかけてしまった。
上翅が根元で歪んでます。蜘蛛にやられたのかと思ったけど、そういえばクスベニはハナムグリみたいに上翅を閉じたまま飛ぶんだった。下翅を出す隙間なんですね。なんかスポーツカーみたいなデザインでカッコイイ!こちらで見事な飛翔写真を見ることができます http://www9.plala.or.jp/Tengyu/kusubeni.html


ヒゲナガヒメルリカミキリ

クスベニを求めてアブラチャン生木を見ていたら発見。


総括

ヒメヨツには時期が若干早かったのかも。パキタの副産物として得られる場合が多いようで。クモノスモンは秋の楽しみにとっておきます。クスベニは今月中にどこかで掬いたい。