普通

コズチ理論

重力=空間の歪み、なので、重力の理論は空間を扱う話になります。この理論のなかでいろいろな素粒子も一緒に扱おうとすれば、空間と様々な素粒子がどのように影響を及ぼし合うかを考えないといけなくて大変です。しかし「実は素粒子ってのは空間に空いた穴で、様々な素粒子の種類は穴の空き方の違いで説明できる」ってことになれば、空間だけを扱えばよくなってすごく楽です。できるかどうか知りませんが。そのようなアイディアは物理業界で "matter without matter" とか呼ばれてるようです。架空のコズチ理論ではこれができるようです。
巻末の参考文献にある、 『ゲージ場・結び目・重力』 (Gauge Fields, Knots, and Gravity) by John C. Baez and Javier P. Muniain から訳して引用。

ワームホールモノポールは理論物理において思弁の極北に位置し、SFと紙一重である。
..中略..
相対論研究者のジョン・A・ホイーラーは、ワームホールの「口」が電荷を持った粒子として振舞うという興味深いアイディアを提唱した。電気力線が一方の口に流れ込み、もう一方から流れ出すことで一方の口が負の電荷、もう一方が正の電荷を持つ粒子のように見え、その電荷は符号が反対で絶対値が等しい。もしワームホールの計量と、ワームホールを流れる電場(あるいはゲージ場)の相互作用を記述する理論ができれば、このようなワームホールが様々な安定状態をとり、それらが異なる世代の粒子に対応することを示せるかもしれない。さらに質量を計算することさえ出来るかもしれない。残念ながら、これらは現在のところ夢にすぎない。なぜなら..以下略


この夢が実現したという設定です。
追記:beeplexさんがコメントで紹介されている原論文はここにあります。(Physical Review誌をオンライン購読契約している大学などのサーバからなら本文をダウンロードできます)

ボーズ粒子とフェルミ粒子、回転、ディラックのベルトトリック


曲がるストローを180度曲げて回転させると両側が反対向きに回転します(左図)。無理矢理両側を同じ向きに360度回転させると、ストローは720度ひねられます。
ここで紙のリボンを用意します。両端の片面に印を書きます。これを720度(二回転)ひねって両端を両手で持ちます。印がこっちに向いたままにしてうまく動かすと、ねじれがとれて元にもどります。360度では出来ません。
http://gregegan.customer.netspace.net.au/APPLETS/21/21.html