鹿児島遠征6/20-21

使用機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
クリックで拡大。★は初見。
去年車で通りかかって見つけたカエデ並木。アオカミキリの活動痕跡を見つけ成虫を探したところ、適当にスイープした時に飛び立たれ、紫色の虫は無情にも飛んで行ってしまった。そのあと何時間も見張っていたが再見かなわず。その光景が目に焼き付いていました。満を持しての再チャレンジ。


気温はそれなり。まずカエデを見回りますが梢を飛び回る姿は確認できず。

アカメガシワ

深い藪を漕いだところにあるアカメガシワ。意外にも踏み跡があった。地元では知られた場所なんだろう。花は満開。丁重に掬う。

ムラサキアオカミキリ★

入った!捕獲後撮影。見た目では全身紫ですがフラッシュで前胸の色が変わります。いやーしかし微妙な色合いがええですわ。キタカブリのような感じ。

ワモンサビカミキリ

カエデ枯れ枝に発見。掬ってみると、

ムラサキアオカミキリ

見えていなかったムラサキアオが入ったー!色合いはさっきと同じ感じ。ヤハズカミキリも入っていた。おーい目のいいitaさんどこいった。



正午あたりから雨が本降り。はぁ。予報は晴れだったけどなぁ。梅雨前線が高気圧で南に移動した梅雨の合間だったので、そこで南を選んだ自己責任ではある。しかし雨でも狙うターゲットは用意してある。大きな公園へ移動し、小雨の中、桜並木を見て回る。葉にはサペルの食痕がぼちぼち。狙うはサツマリンゴである。小一時間必死で探し、ちょっとリンゴとは違うシルエットを発見。掬ってみるとヤツメカミキリであった。
はあああああぁぁ。お前だったか。

移動

雨が止んだのでまた移動、海岸林を攻める。とりあえず雨上がりの夕方では粗朶叩きくらいしか選択肢はない。

アヤモンチビカミキリ☆

ここでも普通種なれど亜種自己初。でも奄美・沖縄ほど多くはなかった印象。ヒメアヤモンの方が多い。
亜種:〇本州~種子島屋久島/トカラ/〇奄美/永良部/〇沖縄/〇八重山/宮古

キュウシュウチビトラカミキリ☆

亜種自己初。なかなかかっこいい。奄美でも雨上がりに枯れ葉叩いて落ちたな。
亜種:〇九州~トカラ/〇奄美/伊豆

比較用:奄美亜種

ウスアヤカミキリ★

亜種:〇九州/沖縄
中間にある奄美はなぜか別種(千葉でとれるやつは奄美の亜種)。沖縄で落としてないから、なにげに自己初種だった。石垣までいくとまた別種。
系統樹の順番と地理的関係が対応してませんが、海流で運ばれる影響ですかね。こんな研究報告もあるし:
KAKEN — 研究課題をさがす | ウスアヤカミキリ属を材料とした陸上生物の海流散布による長距離分散の検証 (KAKENHI-PROJECT-14J08351)


ヒメアヤモンチビカミキリ

本州でも西日本にはいる。淡路島で見た。

ヤブツバキ材を探すもいい材見つからず。トラップは仕掛けた(いつ回収するんだ)

夜回り

コンビニ10くらい巡るも、雨上がりで気温低くアオスジ、トゲヒゲトビイロ、クロカミキリくらい。新月だったんだけどなー。


Day 2

宿泊は鹿屋の一泊3500円の小さい一軒家貸し切り。元ラブホなんだそうで。面白い。
早朝に出発し佐多岬を目指す。雨がまた降っている。材での生態写真は無理だな。
昼には止む予報。しかし結局、一日中降っていた。はあ。
サタサビ狙いで粗朶を叩いて回る。岬先端は特別保護地区なのでその手前をわりと広域に。

クロオビトゲムネカミキリ★

本州でも西日本にはいる。このへんになると非常に多い。

シロスジドウボソカミキリ☆

亜種自己初。
亜種:〇西日本~奄美沖縄/〇石垣西表/永良部/与那国

比較用:先島諸島亜種

ヒメヒゲナガカミキリ南九州亜種☆

亜種自己初。
亜種:〇本州・九州/△四国/〇南九州/屋久
淡路で撮影したら本州亜種と四国亜種(白帯がつながる)の中間くらいのだった。サツマ亜種は逆に白帯が短い。

メイン

サタサビは落ちず。ヒメアヤモンがすごく似てて多いので面倒。サタサビは飛べないので飛んで逃げれば外れ。