対馬遠征 5/19~5/22

使用機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
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対馬のカミキリ、幻も含めあれこれ狙うべく、EさんSさんと遠征しました。

Day 1, 2

梅雨時でもピドニアとコブと材は行けるだろう、というコンセプトでしたが、雨がどうしようもなかったです。
まず向かったのが、かつてミスジヒメハナが多く採れたというK林道。他にもムネアカメダカ対馬亜種とか、いろいろ記録あります。
しかし、かなりの悪路で奥まで行くことは断念。かつてピドニアが採れたというあたりまでは行きましたが、植林でいまいちだし、鹿害のせいか花も少ない。「シャク」という花がいいらしいんだけど。
根性でエノキも捜しますが見つからず。
二日目もあまり天気よくなく、パッとしませんでした。

ウスアヤカミキリ原名亜種

枯葉など叩いて。

ツシマサビカミキリ★

それでもお初の普通種はいくつか。

ツシマハネナシサビカミキリ★


ツシマゴマフチビカミキリ★

雨上がりの栗林でビーティング。これがとにかくたくさん落ちます。1/5くらいの確率でニイジマチビ。ルーペで同定。
他の色々は落ちず。

ニイジマチビカミキリ対馬亜種☆

黒い点が若干違うらしい

ツシマゴマダラコクヌスト★

ツシマコメツキモドキ★


キイロミヤマカミキリ

夜に土場を見ますが、広葉樹がいまいち少なくこれだけ。

Day 3

晴れました。ラギウム狙って衛星写真で見つけた松の立ち枯れへ。

松立ち枯れ

なかなか新鮮でいい感じです。しばらく張り込みますがツヤケシハナばかり。

ムネマダラトラカミキリ

なぜかムネマダラが飛来。なかなか立派な個体でした。
結局ラギウムもチョウセンムツボシなどのタマムシも見られず。転戦します。

ツシマヒメハナカミキリ★

ちょっとした勘違いで訪れた場所。ダイコクがいると思ったけどいそうもない。
でも環境はいい感じでエゴノキの花がたくさん咲いている。掬って発見!
本州のナガバの代置種ですが、ナガバほど多くはないです。
もう一方のミスジヒメハナは多分ここ10~20年記録が無いと思う。

倒木

次はセダカに転戦。さっそくいい物件を発見。

セダカコブヤハズカミキリ対馬亜種☆

おおーペアだ!

これは別の場所のペア

以下は確保して撮影。オスとメス
雰囲気は九州北部亜種(フクチ)に似てる感じですね。でもそこまで大きくならない。


キオビオオキノコ対馬亜種

帯が水色の特産亜種!倒木にて

Day 4

晴れだけど風が結構ある。ツシマヒメハナを見つけた場所でまた花掬い。

キモリノミハナカミキリ★

フタオビがいないので同定に悩む必要がないです。


キンイロエグリタマムシ琉球台湾亜種★

ベニシダを見つけて掬ってみました。
複雑な形で角度によって様々な表情を見せます。
また裏側の造形がやばい。
前胸の後ろ側の角が突き出さない、というのが九州本土の亜種との違いのようですが、「対馬の昆虫館」のyohboさんによると対馬では尖った個体も見られるとのこと。両亜種が混ざっているのでしょうか。

ウグイスナタマムシ

前胸の色合いが本州とかとはちょっと違うかも

総括

やはり雨では色々むずかしいですね。
ちなみに幻四天王はラギウム、ミスジヒメ、ムネアカメダカとツシマホソキリンゴ。
リンゴも萩が鹿害で減って激減との話。
そういえばスイカズラを見かけたら西日本限定のニセリンゴを狙って掬っていましたが、対馬には分布してないそうで。不思議ですね。