石垣島遠征 Day3-Day4

石垣遠征3-4日目
使用機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
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4月7日

今日もいい天気。Yとは別の山に行きます。去年たけぞーさんが三珍のうちの赤い二つを落とした実績のある山!ヤンバルアワブキを掬います。
途中で新鮮な粗朶がたくさんある場所を発見。叩いてみると・・・
まさに粗朶オールスターズ!いろいろ落ちました。

ヨコスジサビカミキリ★

アバナネヒゲナガカミキリ

オビレカミキリ

石垣では自己初。

ハヤシサビカミキリ


しかし、ヤンバルアワブキの花は咲いてるように見えてまだだった!あと一週間くらい。一枝だけ咲いてましたがカミキリモドキと蜂のみ。

キオビエダシャク

ヤンバルアワブキの花に多かったです。写真は違う花。

クロカタゾウムシ

これも掬いで。

イワサキキンスジカミキリ

いい感じの生態写真が撮れた。

ヤマン

やたら葉の少ないヤンバルアワブキの幹にいた。葉を食べたんだな。刺されると地獄らしい。

ヤエヤマミツギリゾウムシ

タブ材にて。

青いの

さて、今日も青いのを狙います。いろんな場所のヤンバルアワブキを見上げるも成果なし。
再びOにアタック。昨日は時間が遅すぎたかもと思い、4時くらいから登る。また勉強です。とにかく手が出なくても実物を見て観察しないことには進歩がない。
そしてかなり序盤にある、しかも背の低いヤンバルアワブキにて・・・

なにかいる

サペルの影。イワサキか!ムネモンか!フラッシュで撮影し確認。

ムネモンウスアオカミキリ★

うおおおおお!いくら勉強熱心だからといえ、オの神様も甘やかしてくれますな!

しばらく行動を観察。葉脈をかじって葉の根本まできたら尻から小やら大やら出してました。飛び方は典型的なサペルのUUUという軌跡。 あとは、止まった葉に陽が当たると飛び立つ行動も見られた。晴れたり曇ったりしてると見つけやすいかも。


で、ですね。ここは捕獲・採集をお控えくださいエリアなわけです。キャッチ&リリースも、自然を損なわないとしてもパトロールする側からすると面倒だからやめてほしいわけで。そうはいっても、少しだけ!ってことで一時的に確保し接写しました。だがしかし、ルールはルール。どこかに線を引いてそれを守るというのが人間社会。
おりしも、こんな事案があるわけで。
鹿児島)密猟防止へ監視強化 狙われる奄美の生き物:朝日新聞デジタル
「こうしたSNS成果報告でご満悦の虫マニア達の中に、自分さえ虫が採れれば後の事はどうでもいい、自らの不始末の結果虫がそこからいなくなろうが、後続の同士が虫を採れなくなろうが知ったこっちゃねーという、義務教育を受けたかも怪しいような倫理観の奴が混ざっているであろう事実を思うと、苦々しい気分になる。」
自ら裏返した石も戻さぬ輩に石起こしの資格なし Ⅲ月紀・四六
接写写真はここには出しません。まあ綺麗でしたけどね。それよりも長時間、その生態を間近に観察できたことのほうが大きい。

イワサキキンスジカミキリ

ムネウスを探すうえでまぎらわしい、「おまえじゃない」虫。ブドウとかにもよくいるんで、奄美リュウキュウルリボシ的なポジションですね。

キオビエダシャク


キボシカミキリ石垣亜種☆

何かの蔓を掬ったら発見。かっこいい。


この日もビール飲んで一人で祝宴、バタンキュー。

4月8日

最終日です。午前はYに早めに到着し路上で張ってました。吹上というのをあまりしたことがないので、いい経験だと思って。しかし赤いのもオオヒゲブトも来ませんでした。

モモブトトゲバカミキリ★

これは道中に蔓を掬って。

モモブトコバネカミキリ八重山亜種☆

空中戦、唯一の成果。これで奄美、沖縄、八重山の亜種を制覇。あとは本土・九州亜種です。

午後

別の山の周辺を歩き回りウロを探しました。それなりにあります。しかし中を照らしてもヒオドシ見つからず。
ベニバから類推するとウロの上の葉にいたりするかもとおもいましたが、これも長時間張り込みしないと難しいですね。
一つ気になるのはウロのある辺りで下草がなくてハブを気にせず近寄れたこと。虫屋の仕業?

イシガキリンゴカミキリ

よく飛んでました。

NEED ID 蛾


総括

自己初5種2亜種でしたが、最重点目標を達成できたので大満足です。
あとは持ち帰った材を大事に管理します。

材一覧

左上がシイ・カシ系、他はタブ。右上はフラッペのストローにヤンバルアワブキ木屑と一緒に入れた暫定コゲチャフタモンヒゲナガ幼虫。これでうまく飼育できたら発表する。
左下タブ材からは大きめの穴から粗い木屑が出ている。

カミキリ幼虫

タブ枝中のフト系。

カミキリ幼虫

シイ・カシ系の。木屑からして、キマダラヒメヒゲナガと期待。