ついに出ましたね。まだ全種類の半分ほどまでですが。ノリとしては、新たな知見が出た種類について月刊むしの報文みたいなのがたくさん載っている、という感じですね。こまごまと分類に関して変更があります。まとめてみます。
関東甲信
- 和名の差戻し:むかしの名前にもどったカミキリ
- ヤマトヨツ>コヨツ
- クロオオハナ>セアカハナ
- フタオビヒメハナ>フタオビノミハナ。
- ニセ、ワルサワも。最新の
キイ、アワ、サキモリも掲載
分類変更
ヤツボシハナとツマグロハナが統一、ヤツボシハナに。
北海道と本土が別亜種になったもの
- オオマルクビヒラタ
- ヤツボシハナ
- トホシハナ
- ホクチチビハナ
- カラカネハナ北海道亜種は抹消
御嶽の亜種
- オトメの御嶽以外が別亜種に。
- クロハナがキタクロハナに。御嶽だけ別亜種。ムネアカクロハナは
一種
その他
- 四国九州のアルマンが別亜種
- ハネビロハナの個体変異すごいな
- アラメハナの変異かっこいい。
- 対馬のチャボハナが新亜種。
- 九州のカツラの精が独立種
南方
- オオシマホソハナ沖縄が別亜種
- ノルティア亜種:薩摩は別種。屋久、トカラ、奄美沖縄、八重山の4亜種。
- リュウキュウトビイロ八丈新亜種
- コゲチャヒラタ、奄美と先島がそれぞれ新亜種。
- ウスバ奄美沖縄が新亜種
- リュウキュウムナクボがツシマの亜種に
こうなると、オトメを御嶽とそれ以外で落とさねば。またホクチチビハナ本土亜種もどこかで狙わないとな。キタクロハナは同定が難しい。どうしたもんか。トホシハナ本土亜種は採集する人には難関ですね。撮影は簡単なんですが(とにかく2200mくらいまで登ればいい)。
実は虫屋さん新年会で著者のお一方とお話する機会があり、気になっていたことをいろいろ教えていただきました。ヒメシラオビは亜種でなく二種になるとか。うーん、尖ったほうをどこかで落とさねば。その他フトキクスイとかミヤマドウボソとか。複雑で書ききれない。
コブとピドニアはまた数年以内に別の図鑑として出るようなので、そちらも楽しみですね。
新年会ではカミキリ界の大御所から若手期待の星、師と仰いでる方々、お名前は存じていて初めてお会いできた方などたくさんいらしてお話できてよかったです。
http://dx999.grupo.jp/blog/2442555