下田でケルシウム

Canon EOS Kiss X5+Tamron SP AF90

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関東周辺でも南西諸島のカミキリがいる場所がいくつかあり、なんとなくロマンを感じる場所になっています。館山のアマミトラ、外房のハチジョウウスアヤ、猿島周辺のコゲチャサビなどなど。
春の下田旅行で南方の植生とキイロミヤマカミキリを目にし、このへんで他にも南方の面白い虫がまだいるんじゃないか、という妄想にとりつかれてしまいました。カラスザンショウのいい伐採材もあったんで、普通種なれど縁がないタイワンメダカなんかもいるんじゃないかと期待して再訪しました。
こだま+伊豆急で下田+レンタカー。

フタオビミドリトラカミキリ

アカメガシワが花の盛りなので午前は花掬い。これが優占種です。南方雰囲気ですねー。


ヒゲナガヒメカミキリ

期待していたカラスザンショウ材はすでに下草に埋もれた状態。なんとか叩き網を差し込んで叩くと、これが落ちました。前胸の:−というマークが特徴。前々回は材からヨコヤマヒメが出てきたんで、ケルシウム2種類目です。奄美〜石垣ではだれも採集しないド普通種ですが、本州での出会いは特別です。。


NEED ID 蛾


ウスイロトラカミキリ

シイかカシの材で発見。すわ、アマミトラか!と思いましたが心配には及びませんでした。
じつはアマミトラ最近毎日のように材箱から出てくるんで有難味が薄れちゃったんですが。


食痕

タブノキ系の葉にリンゴの痕跡。タダリンゴか、はたまたアマミリンゴなどがいるのか。あ、クスノキ系食いのヒメリンゴという可能性もあるかな。痕の古さからして5末あたりに来ないと出会えないかも。

リュウキュウヒメカミキリ

この黒さ。同定が楽です。S田公園で伐採跡があり枯れ葉つき粗朶がたくさん。叩いてこれが落ちました。とりあえず関東圏にいるケルシウムはニホンチャイロヒメを除いてすべて関東でも撮影できた。


総括

ほんとはタイワンメダカとトゲヒゲトビイロに会いたかったんですがね。南方系を見つけるという目的は果たせました。夜行性のキイロミヤマを探して枯れ葉を叩きましたがヤハズやビロウドなど本土勢のみでした。
ちょっと調べたところ、リュウキュウヒメの静岡の記録が見当たらなかったので同好会に問い合わせ中。
7/11追記:月刊むしで2016年に報告されていたということを報文の著者様ご自身から教えて頂きました。ありがとうございます。