南伊豆4/29〜4/30

Canon EOS Kiss X5+Tamron SP AF90

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  • 自然光:マニュアルモードでF8〜F16、露光1/125〜1/1000、ISO-AUTO

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連休初日は知人が主役を張るオペラ「チェネレントラ」を鑑賞。二日目から安近短の伊豆へ。熱海まで新幹線、そこから車で下田へ。午前は花掬い、午後は観光の一泊二日です。
狙いはヨコヤマトラカミキリの黒化型、通称クロシオヨコヤマです。過去に材採集で外れるも、副産物で南方系のヨコヤマヒメが出てきました。ホストのオオバヤシャブシがまとまっている場所はその時に把握。
今回は花掬いで狙います。時期的にはシイとミズキ。
山肌が黄色い斑になるほどシイが多く満開。たまにミズキもあり満開ですが沿岸では多くないです。
探索しているとシイ、タブ、カラスザンショウなど奄美を彷彿とさせる植生で、さすが甲信の山地とは全く違います。
現着ヒトヒトマルマル。ドピーカンで暑いので、これでは若干遅いです。さっそくシイの花を掬います。

アメイロカミキリ

これが一番多い。数からしてシイをホストにしているんでしょう。

キイロミヤマカミキリ

なんと!奄美以来、本州では自己初です。南方系ですが関東平野でも古いスダジイのある場所では記録があります。しかし4月とは。今年が暑いからなのか。夜行性なんで、枯れ葉に潜んでいたのを掬ったんでしょうね。

ガリバアカネトラカミキリ

故、高桑さんが寄稿された伊豆日報の記事で(WEB上にあったが現在はない)、伊豆から明治神宮に献上された木から本種の黒化型が定着したというのを読みましたが、この個体は特に黒くないかな。

ルイスナカボソタマムシ

オオバヤシャブシも掬います。お、シロオビナカボソ?いやイチゴじゃないし、形違うな、あ、ハンノキだからルイスか!自己初。

ミドリカミキリ

もう出るんだね。早い。

シイの花

オオバヤシャブシの大木の近くに盛大に咲いているシイを発見。掬うには5m程度藪を漕ぐ必要があったが、半袖で突入。ちょっと掬うも、花が多すぎるせいか何も入らず。全部は掬えない。これでは効率が悪い。むしろ一部しか咲いてない早い時期に掬ったほうがいいな。
結局ヨコヤマは発見できず。しかし南方系の動植物相を満喫できて楽しかった。

マダニ

完全にノーマークだった。半袖で藪漕ぎとはナメていた。二日たって脇に発見。

連休前の夕方、もう病院には行けない。対処法をいろいろ検索し、自力でできる方法としてワセリンを盛るのと、ティックツイスターという器具を使う方法を知る。とりあえずアマゾンのお急ぎ便で器具を注文しワセリンを買って帰る。ワセリンを盛ってから夕食を食べた後、軽くこすってみる。

とれた。しかし幼体だったこと、2日経って自発的に取れるような状況だったかもしれないこと、などもありワセリンを過信してはいけないな。

取れないメカニズム

セメント様物質というのを出して固着する様です。タンパク質のようで、これを分解する酵素を見つければダニすぐ取れますね

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/brv.12384