Canon EOS Kiss X5+Tamron SP AF90
- ストロボ:絞り優先モードF11〜F13、露光1/200固定、ストロボ+2、ケンコー影とり、ISO-AUTO
- 自然光:マニュアルモードでF8〜F16、露光1/125〜1/1000、ISO-AUTO
クリックで拡大。★は初見。
俺は毎週初見のカミキリ見ないと寂しくてしんじゃうんだ〜。というわけで今週も遠征。今回はベテランのAXTさんとご一緒することになった。関東エリアのカミキリはかなりの難物を除いてほぼ制覇されているけど(というか県初記録なども出されている)、ピックチビコブなど「足の裏についたコメツブ」の如き「とれないと気持ち悪い」種類がいくつかあるとのことで、自分もピックを発見すれば本州のチビコブは制覇。ということで記録のある場所へ出撃。
ピックチビコブは従来シナノキ系がホストとされているけど、最近の月刊むしでは山形でサワグルミから得られたとか、「長野県のカミキリムシ」サイトではウリハダカエデで撮影されたりしているので、いろいろ掬ってみようという作戦。また万が一でも記録のあるトゲムネアラゲなんか入ったらうれしいなという(ちと早いようだけど)。さらに自分はサワグルミに来るエゾトラを撮影してみたい。
林道
ポイントについて探索開始。AXTさんは色々満遍なく叩いておられて参考になる。
で自分が「色々」と雑駁に把握してたそれら植物は、ツルウメモドキとかアオダモとか、覚えようとしてなかなか覚えられなかった植物であったことを教えて頂いた。なんとそうだったのか。とりあえず自分も色々叩いてみる。
ピックチビコブカミキリ★
キター!か?あきらかにヘリグロなどより大きい。肩の隆起も大きい。
後でいろいろ検討しピックと断定。ミヤマとタダは白い部分が違うので除外。ピクセル数からサイズは5.5mmと計算される。ヘリグロチビコブの最大サイズもいちおうそのくらいある。しかし前胸横の隆起とトゲが明らかに大きい。コブコブも大きい気がする。
AXTさんも似たようなソダを叩かれたが追加はなし。う〜ん何の木なのかな。偶然いただけなのか。シナノキでもカエデでもサワグルミでもないことは確か。
その後シナノキ大木5本くらいと各所のサワグルミを掬うも二人共追加はなし。
これで残る国産チビコブは八丈島、屋久島、ミヤマ佐渡亜種となった。
比較用、ヘリグロチビコブ(3.8mm)とミヤマチビコブ(4.0mm)
参考資料:
「シナノキの比較的新しい細い枯れ枝より得られるが少ない。富士山(山梨県側)では十数年前から存在が知られていた種だが、今回の調査で丹沢にも分布していることが確認された。この種はチビコブカミキリ類としては大型で、翅鞘の両側はパラレルで細長く、色は黒くて光沢があるのが特徴である。」http://www.rinya.maff.go.jp/j/kokuyu_rinya/kakusyu_siryo/pdf/00514_3_h9_007.pdf
堂平2001年 http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/10326.pdf
進む
この他マタタビのうまそうなのもあった。6中くらいにまた来ないとな。
その後またいろいろ叩いたり見たりしながら進む。
サワグルミ
去年の秋にサワグルミが多くあるのを見て、来年の初夏にはこの幹にエゾトラが這っているのかなぁと光景を思い描いていた。
その光景が現実となって目の前にある!おおお!幹の直径は50cmというところか。
カエデノヘリグロハナカミキリ
ハリギリ巨木を発見。生木だけど部分的に枯れている。ナカネアメイロとかいるかな〜と探していると、別のオレンジが!
生態写真を撮りたかったんだよねー。大満足。そういえばエゾトラはこっちにも来る可能性があるんだな。
その他のメンツ
総括
狙い通りに初見二種を発見できて大満足。いろいろ教えていただいたAXTさん有り難うございました。自分は撮り専なんでピックは進呈。