サド★コブ!

Canon EOS Kiss X5+Tamron SP AF90

  • ストロボ:絞り優先モードF11〜F13、露光1/200固定、ストロボ+2、ケンコー影とり、ISO-AUTO
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連休前半を使い、一泊で佐渡旅行してきました。金山、トキ、タライ船を押さえつつコブを落とすという計画。どうなりますやら。

東京を朝6時の新幹線で出発、新潟港でジェットフォイルに乗り10:00には佐渡上陸。意外と近いです。
まずはコブ。本州のタダコブの亜種であるサドコブを狙います。小佐渡と大佐渡で形態が違い、DNAの系統解析でも別系統であるとか。小佐渡が難物であるということで、先に小佐渡コブを狙います。車を借りて、「コブ通信」に記録が出ていた、とある公園を散策。天気は小雨だったり陽が差したり。枯葉がみんな濡れティッシュのようになって、なんとなくコブがいそうにない。またコブが好きそうな丸い葉(オオカメノキ?)はまだあまり枯れてません。
一時間ほど散策し枯葉は全て叩きますがNULL。もしかして雨宿りとかしてるかも?と枯葉以外も叩いて見ます。

ツバキ

こんなツバキを叩いて見たところ・・・

サドコブヤハズカミキリ★

落ちた〜〜〜!!しかも結構でっかい!大佐渡、小佐渡ともに背中のブツブツが多いのが本土産との最大の違い。また色も灰色がかって明るく、ツブツブがより目立ちます。

以下は後日乾いてから撮影。

比較用、会津のコブヤハズ。色が全然違いますね。
コブヤハズカミキリ

ヤマビル

ところで熊も猿も鹿もいないという佐渡ですが、二回ほどヤマビルにつかれました。すぐポイしましたが。ウサギなんかから吸血してるらしい。すごい湿度の場所で藪こぎして二匹だけなんで少ないですが。

観光

昼前にはミッション達成し、心置きなく観光できました。まず両津港に戻り「海鮮横丁」の漁師丼。大釜から掬うカニ味噌汁が豪快。
次に小木に向かいたらい船に。その途中でカフェ「しまふうみ」で海を見ながら休憩。隣の店で柿入り餅を購入。
小木の次に宿根木の町並みを散策。歴史を感じます。次に犬岩。周辺でカンラン石が見られると看板にあったけど場所を外していたようで見られず。マクロで撮ってみたかった。
ここから大移動、山の上の宿に向かいます。麓に着く頃には真っ暗。しかも山道を登っていくと次第に雨が強くなり、しまいには大雨に。暗くて霧も出たので慎重に運転し宿に到着。
すでに食事が用意してありました。まずは生ビールで妻と乾杯し夕食。カミキリを探してきたと宿のご主人に話すと、去年は大発生して夜とかワサワサ音がしてたとのこと。いやさすがに話盛ってるっしょ。とはいえ多産地であることは間違いない。事前情報どおりだ。

佐渡コブ

夕食後は雨も止んだので、近くの道沿いを適当に叩いて見る。多産地ということでなめきってます。はたして、15分ほどすると・・
落ちた!前胸と足がやたら赤い。前翅は小佐渡のより若干色が薄いかな。とりあえず安心して寝ます。


翌朝、また適当に叩いて見ると落ちました。今度はかなり灰色っぽい個体。


いることは分かったので次はルッキングに挑戦。近くの山まで散策する途中でヤマブドウの蔓に発見!やはり雨宿りしてたのかな?

かと思ったら、適当に叩いた枯葉から2匹ぽろり。針葉樹まじりの林だったせいか、サイズがすごく小さかった。色は灰色。



地面の枯葉でも発見!

比較画像

上から小佐渡、大佐渡赤っぽいの、大佐渡灰色


NEED ID モリヒラタゴミムシ

佐渡で枯葉から

ドロハマキチョッキリ

佐渡。関東と同じタイプかな。

トキ

2日目は金山へ。坑道を通ると当時の様子を人形が見せてくれます。ここからスカイラインを少し上がり側溝でサドマイマイカブリを探すも発見できず。またサドと名のつくゴミムシはいるけど本土にも分布してるようで。
サドチビアメイロカミキリも、佐渡の個体で記載されたけどタイプ標本が実はトワダムモンメダカだったようで、佐渡にもいるにはいるけど多いというわけではないとのこと。
最後にトキ保護センターを見学して終了です。望遠鏡にレンズあてて撮ってみた。

追記

ブナのソダでミヤマチビコブ佐渡亜種が狙えたのか〜!まあチャイロヒメハナとセスジヒメハナも佐渡亜種になるらしいので春先にまた来ればいいかな。地味だけど。他にも今後亜種になる奴が出てきそう。