水素は金属原子の隙間に容易に入り込み、脆化させることが知られており、燃料電池などでは問題となる。脆いということは塑性変形が起こりにくいということで、つまり転位線の移動が水素から何らかの影響を受けている。しかし具体的にどういう影響かは諸説あり分かっていない。
現在鉄のらせん転位の付近に水素を置いた配置の第一原理計算をESで行っている。緩和させたら shear strain を若干増やしてまた緩和、を繰り返し、どのstrain で転移が動くか、それが水素によりどう影響されるかを見ることでこの問題を解く。ただ実際の転位ではkink pairの生成と移動が転位移動の素過程だが、ESをもってしてもその計算は無理なんで原子一層分で周期境界にして線が一気に動く場合の障壁を計る。
ジョブの作成処理をスクリプトにまとめて人にたのんで帰省したんで帰ってきたら進んでた。
水素をどこに置くかは企業秘密。