プリンストンへ

イオン結晶の話は自分の手を離れたんでこちらでやってるネタに集中しているとこ。
水素が鉄に入ると脆くなる。プリンストンへ移った元同僚がBCC金属の転位線のシミュレーションをやってて、自分が作った水素拡散のコードを統合したものを目指している。やることはいろいろある。まず素過程の同定。転位線と水素がどういう相互作用をするか定量的にきちんと出す。そしてスケールを上げて拡散過程なんかを調べて転位付近での実際の濃度を計算。転位の移動や転位組織の形成への影響を調べる。
現在ちょっと定量的なところで横道に入って、同僚がDFT計算、自分がそれをよく再現する経験EAMポテンシャルの開発をしてるが、帰国までにまとまるかどうか。枠組みは枠組みでまとめて、パラメータのチューニングは後でやるか。しかし鉄&水素系のいいポテンシャルは今みんな欲しがっているので、もしPublish したらIFは上がるだろうなぁ。
来週いろいろ議論しにプリンストンへ行く。あ、NYからすげー近いんだな。たしか天文学者ハッカーを捕まえるドキュメンタリー小説の舞台がプリンストンだったな。湖がきれいだと書いてあった。あれ、これは違ったっけな。ISBN:4794204302 んーファインマンさんの本だったかな。