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1円、100円、1万円、100万円、1億円がそれぞれ入った箱がある。プレイヤーははじめにどれか一つ選び、持ち帰る権利を得る。プレイヤー、胴元ともにどれにいくら入っているか知らない。プレイヤーは選ばなかった箱を順に一つずつ開けていき、金額を見る。胴元は任意の時点で何回でも、箱を持ち帰る代わりに「この金額でお引取りねがいます」というオファーを出せる。
1:プレイヤーは一回限りの勝負、胴元は何度もゲームを行う。それぞれどのようなオファー金額や戦略が有利か。
2:これがTV番組である場合、盛り上げるためにはどういうオファーを出せばいいか。

実はこれは NBC の Deal or No Deal という番組のルール。

単純に平均値で考えれば、まだ出てない金額の平均よりオファーが上か下か、という点だけが問題。で、これが株とかの問題だったら、大量に扱って変動を少なく出来る証券会社と、元手が少なくリスクを避けたい個人投資家の取引だとすれば、平均値より若干低いオファーというのはローリスク・ローリターンということで、期待値と分散のトレードオフということになる。胴元は財力を使って変動が少ない商品を売り出す。
でもTVの場合はプレイヤーの元手はもともと0だしハイリスク・ハイリターンを好む。オファーがよっぽど平均より高ければ Deal でいいけど、基本的には本人の好みの問題かな。