USC

明日は南カリフォルニア大学にマルチスケールシミュレーションのディスカッションに行く。お、博物館が隣だ。鉱物標本をまた見に行こう。[210]面が云々とかイオン結晶のへきかい面が云々考えながら自然の美しさを堪能しよう。(MAP)
今のところ物性シミュレーションは臨界点じゃない普通のところは各スケールでのモデルに分解して行われてる。複数スケールのシミュレーションを連成させることでその妥当性をチェックしたり上のレベルに上げるパラメータの精度を上げたり下のレベルにリアルな境界条件を提供したり。
そこで扱うのは結晶の欠陥。0.1nm の不純物原子や格子空孔の拡散、10nm スケールでの転位線の輸送、ピン止め、絡み合い、10μm スケールでの結晶粒界や亀裂の進展、応力分布などなど。 実は宝石が長い年月をかけて成長するのも、色が付いているのも、これら欠陥が原因。例えば線状の結晶は一本の螺旋転位の周りにぐるぐると原子が吸着されていって成長する。
そういえばアモルファス結晶が五回対称な回折パターンを出して騒がれた、ての知ったとき、「え、でも黄鉄鉱の結晶とか12面体じゃね?」とか思ったけど、あれは12個の[210]面で立体を切った形であり、正十二面体ではない。