グレッグ・イーガン "Teranesia" ISBN:0061059803 【アマゾン】

今6章くらい。イーガンの他の長編の場合、マシンガンのように繰り出される数理的アイディアを咀嚼するために1章ごとくらいに演習問題を解くような感じで感想を書いてたけど、この作品はそうでなくて人間ドラマで引っ張る感じなんで、ネタバレになっちゃうからあまり途中で書くことないです。主人公が10歳からスタートするから、数理的な話は初めは「海面からの高さと水平線までの距離の関係式」といったものに限られます。大学生でも解けない奴いるかもしれないけど。
インドネシアの孤島で、見かけはちょっと変異しただけなのに遺伝子はかなり違う、という異常な蝶が発見され、生物学者である主人公の両親はこの島に主人公と2歳の妹と一緒に住んで研究を行っています。そんな中、インドネシアで内戦が勃発し、、、という感じです。
先天的に目が見えない人用の視覚デバイスの話が面白かった。脳のマッピングの問題。



あ、 2CH イーガンすれに捕捉されてる。

"Schild's Ladder" ISBN:0575073918 【アマゾン】 の世界では、「肉体なんて飾りですよ」って感じなんで、肉体に関する星ごとのいろんなパラダイムが示されてるけど、各々について深く追求はしてないです。星間旅行する場合は肉体に関するおおざっぱなデータと、精神に関するデータ(これも場合によっては非可逆圧縮する)を送信して、目的地の「肉体ボックス」で受信してそこで肉体を作るんで(物理的に余裕が無い場合は精神だけメインフレーム上で動かし肉体なし)、わりと肉体はどうでもいい扱いです。


ネタバレついでにもう一つ。ベスターの未完の作品をゼラズニイが補完した作品、"Psychoshop" ISBN:0679767827 【アマゾン】 ですが、アクションシーンがもう MATRIX しまくりです。きっと訳されることないだろうなぁ。いちおう反転テキストでネタバレします:

主人公が鏡に向かっていると、鏡に写った自分が「コインゲームをやれ」と言います。そしてポケットからコインを十数枚取り出すと空中に放り投げ、それをあーたたたたという感じで一枚づつ掴んでポケットにしまいます。最後の一枚は掴み損ねて床に落ちるけど、そこでパキーンと真っ二つに割れます。最後はマイクロブラックホールの周りでカンフーです。敵は天井を走って来ます。ジャンプして攻撃して、足を掴んで捻ってダメージ与えようとしますが、敵はそれに合わせて体を回転させ、ぐるぐるぐると回ります。主人公はダーメージ食らうと、近くにあるスペアの肉体の一つに乗り移ってダメージなかったことにします。スミスみたいです。