そのうち各所で発表されると思うけど、グレッグ・イーガンの長編 Diaspora の邦訳が九月に出るらしいです。帯の文句、こんなのどうでしょう 「三十世紀の科学に挑戦せよ!」。正直、そのくらいの気概がないと読み通せないかも。逆にそういう人には一生モノの本になるかと。仮想世界で突然変異体として生成された意識プログラムが主人公。素粒子をワームホールの口として扱う(架空の)「コズチ理論」を核として様々な数理ネタが展開されます。
追記:なんか必要以上に身構えさせる紹介しちゃったかも。もちろん数理ネタ以外の部分も相変わらず面白いですよ。自分のクローンの問題とか、肉体を持つ人と持たない人の間の異文化交流とか、SoW 山盛り。「ワンの絨毯」が面白かった人は大丈夫です。