ライオンと魔女」読み中。この年で読むとひねくれた読み方してしまうので、小中学生の頃に読みたかったと思うのだけど、実際小中学生の頃に出会ったとして読んでたかどうか考えると、ちょっと疑問。小学生くらいだと、いわゆる「名作」ってのは女子の読むものであった気がする。ポーリン・ベインズの挿絵は最高なんだけど、あの頃だと少女漫画っぽいとか思ってしまったかもしれない。男子の読むものは、宇宙人や巨大ロボットが出て来て、ビーム砲やミサイルやドリルで攻撃するもの、だった。「ホビット」はドラゴンや名のある剣なんかが出て来るから、これは出会えば読んでたと思う。実際自分が読んだのといえば「宇宙戦争」と江戸川乱歩くらいだったな。
中学では運動部に入っちゃって、「本読む男は軟弱」みたいなイデオロギーがあったし、ドリルやビームはもっての他だった。このころ読んだのは筒井と「年間SF傑作選」、あとなぜかコリン・ウィルソンの「精神寄生体」とか。やっぱナルニアは読めなかったろうなぁ。
高校では流行りの本をわけも分からず読んでたなぁ。「ゲーデルエッシャー・バッハ」「構造と力」とか。GEBは少しは身になったな。あとは「ニューロマンサー」の衝撃をリアルタイムで受けたのは儲け物だったかも。その他は新潮社の筒井全集や虚構船団とか。このころなら指輪やナルニア読めたのになあ。でもナルニアはもう遅いか。