こういうプロットの順番が錯綜する話って痺れるなぁ。高校の時読んだ筒井康隆の虚構船団とか実験的な作品でイニシエーションを受けたせいかも。最近ではなんといってもゼラズニイの『ロードマークス』(ISBNなし)。あ、そういえばゼラズニイはDOSのゲーム『Chronomaster』っていう時間モノのアドベンチャーの原作やってたんだ。でもDOSゲーってPCの調子悪くなりそうで手を出せない。あるゼラズニイページから落とせるアンバーのアドベンチャーゲームでPCの調子がおかしくなったのがトラウマになってしまった。

あと、今読んでる途中の、『20世紀SF1940年代』ISBN:4309462022 【アマゾン】にあるヴァン・ヴォークトの短篇。これも痺れるっす。まあこういう話を破綻させずに書ける作家ってのはそれだけパワーがあるから必然的に面白くなるのかも。

20世紀SFは1960あたりから買おうかと思ってたけど、40、50年代もこんなに面白いなんて。1960が楽しみ。
ところで物理の世界で唯一可能性のある時間旅行は、因果律の破れているブラックホールの中だけらしい。でも因果律の破れている世界ってどんなんだ?きっと「こっちがわ」にいるかぎり理解できないんだろうなぁ。「あっちがわ」にいった人は帰ってこれないから聞けないし。そもそも「存在」って概念も意味を成さなくなるだろうし。
そういえば2CHのSF板でゼラズニイと筒井作品の関係を議論してるスレッドができてて驚く。『お紺昇天』とかもっかい読まなきゃな。