Cookie Clicker Android版戦略, Phase 2

後半、婆黙示録が始まるとWrinklerが出て加速します。最大10匹で、N匹の時の加速率は 1+(N^2)/20、最大6倍。各個体出てくる確率は一秒に0.03%、Communal Brainsweepを取ると0.06%、Elder Pactを取ると0.09%。この確率をpとするとt秒後に出ている確率は1-(1-p)^t。これを大文字Pとおく。画面にいるWrinkerの数の二乗の平均値は計算を省略するけど 10P+90P^2。そうすると加速率の期待値は 1+P/2 +(9/2)P^2。これをプロットすると以下のようになる。

これができると相当加速するので、序盤それを至上命題として戦略を組みなおしたのがこれ
https://ita.hatenadiary.jp/entry/0001/05/05/000000

最大の6倍CpSになるには若干時間がかかるので、それで貯めた貯金をWrinklerを潰すことで引き出すタイミングが問題となる。何をどういう順番で買うかという問題と、どのタイミングで潰すかという問題が複合してくる。ただし前者>後者への影響はあるけど、後者のタイミングを変えても最適な買う順番は変化しない。したがって先に買う順番の最適解を求めて、それをもとにタイミングを最適化すればいい。総当たりは無理なので、適当なタイミングで何回か潰すのから始めてランダムにタイミングを変化させ最適解を探す。モンテカルロ。そうして求めたのが以下の解。
あるCpSのときに、どれだけ貯めてから潰すか、その貯金と待ち時間を示してある。どれだけたまったかは見えないけど、Bankにある量で推測はできる。乱数がからむので誤差はあるけど、ここまであれば安心という量を示してある。潰してからその下にあるリスト一式を購入することを繰り返す。
Cookie Clicker Android v.06 Phase 2 Strategy - ita’s diary

Cookie Clicker 戦略 update

最適解を更新。前回は連続買いをオマケしすぎていた。
またGMを2~14購入し他の施設がGM n個あたり1%増加という効果が出る手も追加。何度か採用されている。
評価関数はなんとなく物理的に自然な Log(増加倍率)/待ち時間、を使ったが、たとえば手1,2が待ち時間T1,T2,増加倍率がa1,a2だった場合に1,2の順、2,1の順で買う場合の時間は

  • 1) T1+T2/a1
  • 2) T2+T1/a2

となる。1)の方が早い、という条件は

  • T1+T2/a1 < T2+T1/a2

変形して

  • T1-T1/a2 < T2-T2/a1
  • T1(1-1/a2) < T2(1-1/a1)

両辺T1*T2で割って
(1-1/a2)/T2 <(1-1/a1)/T1
つまり手の評価として (1-1/加速倍率)/待ち時間、が正しいということになる。
Log(x)と(1-1/x)はxが1以上の場合にほぼ同じような振る舞いをする。実際どっちを使ってもあまり大差ない。

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Cookie Clicker Android版 v.6 最速戦略

まだ機能が少ないしGCが全然でないのでバージョンアップ待ちですね。
数か月でFE50個くらいは買えます。以下はCpSの推移。

以下が最適戦略。
計算方法としては、まず「手」として

  • 建物を一個買う
  • アプグレを買う
  • 建物を実績が増えるまで買う
  • 建物を次のアプグレがアンロックされる数まで買う

を考え、二手先まですべての組み合わせを計算、log(新CpS/現CpS)/待ち時間、を評価関数として最大になるものを採用。ただし建物を複数買う場合も一個だけ買って、次のターンでまたすべて再評価。あとは煩雑にならないように同じものを続けて買う場合に若干評価をおまけしている。
Bingoを買ってBBアポカリプスになってエビ放置すると実効CpSは10倍くらいになるけど計算には入れてない。序盤は手動で10CpSを仮定。

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秋物カミキリ星撮り表

日本全国で9月以降に野外で成虫を狙えるカミキリをリストしてみました。

奄美以南ではいわゆるシブロッピーなども沢山見られますが省略。また秋に枯れ葉を叩いてもなかなか落ちない低山のセダカの一部も省略(島根、山口、対馬屋久)。

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富士山2

使用機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
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先週下見した赤松材にEさんSさんと遠征。
やや古い材がいいことが分かったのであとは拾うだけ、と思ったけど、思いの外いい枝がない。自分も蛹を一つ傷つけてしまったので追加を確保したいところ。結構探しましたが見つからず。うーむ。意外なイベントを観戦したりした後でブナ山に転戦。
夕方にブナを見て回り、紫外線ライトを照らしたりしてヨコヤマ狙いますがこちらもヌル。
帰りの東名というか246が殺人的に混んでて大変でした。午前様でした。

その翌週、祈る気持ちで材箱を見ると、、

ホンドヒメシラオビカミキリ★

ギター!

別個体


別個体



富士山産、舘岩産の順に並べた比較画像。翅端が尖る以外にも、体の厚みが相当違いますね。別種に見えます。



ホンドヒメシラオビカミキリ

真横からの写真を追加

ホンドヒメシラオビカミキリ

ホンドヒメシラオビカミキリ

山梨の宿題いろいろ

使用機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
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思えば高尾山や御岳山、川苔山での数年の徒歩探索のあと、レンタカーで菩薩や富士山へとずいぶん遠征したものです。
すずらんで「山梨県のカミキリムシ」を買って、まだ撮影したことないカミキリの記録を選んでテキストファイルに書き起こし、見つける度にコメントアウトしてきました。今では残り15種にまで減っています。
お盆も過ぎてシーズンも一段落したこの週末、色々と山梨で気になる宿題に取り組んでみました。

  • 菩薩のオオトラ
  • 大菩薩嶺に登る
  • 菩薩でシナノサビを探す
  • 菩薩でイタヤの生態写真
  • 富士山のホンドヒメシラオビ
  • 富士山のゼブラ
  • 富士山のタケウチホソハナ

大月で8時に車を借りて菩薩に9時到着。まずオオトラですが、昔落ちてたというウラジロモミ林を歩いてみます。しかしヤニや@マークが全く見られず。
次に登山。百名山とはいえ、意外と楽で高尾山に多少毛が生えた程度。しかし2000まで行きますから亜高山帯の植生を楽しめます。

オオクロカミキリ メス

途中の立ち枯れで発見

山頂

山頂周辺は植生地図によるとコメツガが多いはず。歩いて見ると、実際多いですね。カラマツやオオシラビソに比べると幹が真っ直ぐでなく、葉が短いことで見分けられます。あとは落ちている小さいマツボックリとか。

コメツガ

おそらく去年の台風で折れたもの。落ちてる先の部分は葉がまだ緑。天気は時々晴。ゼブラの飛来を待ちます。

シラフヒゲナガカミキリ


しかし古いのか、隣に落ちてるシラビソの材にシラフヒゲナガが来ただけでした。

ブチヒゲハナカミキリ

幹の方ではブッチーが産卵。

ブチヒゲハナカミキリ

立ち枯れにもブッチー

コメツガ

他にも立木で衰弱しヤニが出てるようなのを探しますが見つからず。

とりあえず下山です。
下のほうの温泉に初めて入ってみました。うーん極楽。食堂が終わってしまったので売店で葡萄と饅頭を買って食べる。すずらんはかきいれ時で夕食時てんてこ舞いだろうから遠慮。

次は大規模なカラマツ土場。モミとかが混ざっていれば菩薩で記録のあるシナノサビとか誘引されて来ないかな、と見て回りますが、見事にカラマツのみ。
イタヤを以前捕獲した柳を見回るも、結構切られてしまっている。ヌル。
暗くなってから土場で紫外線ライトを点灯。しかしクロカミキリが一匹来ただけだった。
C小屋付近に移動、ヨコヤマ狙いで点灯してみるも、満月が出てきてしかも寒い。何も来ない。車内で監視してましたが眠落ち。

Day 2

目が覚めると明るくなってた。富士山に移動。
早朝に去年の秋の台風後に叩いてみたけどヌルだった赤松伐採材でホンドヒメシラオビの材採集を試みる。山梨でもここまで南下すると翅端の尖る、真正「ホンド」がいるらしい。公式な記録は30年前の一例だけで幻のイメージだったけど、ベテラン勢は結構狙いに来られてるという話を聞いて、ダメ元でなく本腰を入れて探す気になりました。
「図説 長野県のカミキリムシ」によると、幼虫は直径2~3cmの赤松枯れ枝の樹皮下を食べて枝の分岐部分で材部へ侵入し蛹化するとのこと。成虫を探す時は葉がまだ緑気がある伐採枝を叩くのがセオリーなので、去年の秋に葉が緑だった枯れ枝の分岐近くの樹皮を剥いて見ますが、全く食痕が出てきません。かなり探した後でようやく食痕を発見。すでに材部へ侵入しています。しかし、よく見てみるとこれが葉の落ちた古い枝で、伐採された木の上のほうで伐採前から枯れていた枝のようでした。

赤松枝

次の週にチーム遠征した際に撮影した、この枝の根元のほうの写真がこちら。薄く菌類が巻いています。


赤松枝

こういう枝から以前カラフトヒゲナガなどが出て来たので、またそっちかなーと思いましたが、むしろこういう枝の方がヒメシラオビを狙えるようですね。以下は材の写真。(出て来た奴が写っちゃってますが)


次の週にチーム遠征で来る予定でその斥候のつもりだったので、本当に入ってるのか、持ち帰って割って調べて見ました。すると途中で5mmほどの蛹が衝撃で飛び出して一部つぶれてしまいました。この時期、この大きさで蛹というのは他に考えられません。大ショック。さらに蛹を撮影し、ネットで蛹の画像を検索。国産のものは見つかりませんでしたが、ヒメシラオビの基亜種はヨーロッパに広く分布しているようで、そちらの蛹の画像がありました。見比べて見ると完全に一致。ああ、やってもうた。まあ材への侵入孔はいくつかあるので他にも出て来ることを期待して保管しました。結果は後日の記事にて。


次はゼブラ。1970年代に花に来たという記録があります。植生地図を見ると記録のあるあたりにコメツガがある。そのあたりを探索してみました。歩いてみると、実際コメツガの巨木があります。また去年の台風で先端1/4が折れた巨木も発見。根元のほうは衰弱するのでないかと、ここでルッキング開始。去年の台風は10月だったので、産卵シーズンにはまだ折れていなかったので、いい状態にあるとしても幼虫は入ってない。実際ヤニは出ていません。しかしそれ以前に天気が怪しくなってきたので移動。来年ヤニが出てるのを確認できたらいいな。そのうち雨が降ってきました。終了。

コメツガ


次はタケウチホソハナ。お盆過ぎにとある場所で記録されています。気になる場所で行ったことがなかったので偵察することに。車で向かっていると途中で雨が豪雨に。しかし10分も走ると天気は晴れに。富士山はこうなんですよね。全く読めない。
現地に到着。なんでもハリモミという木の林らしい。看板も出ていました。天然記念物であることは知っていたので、花掬いでなく材ルッキングで探す方針。しかし看板によると立ち入りさえも禁止とのこと。うーむ、これではどうしようもない。このタケウチホソハナは妙な分布をしていて千葉の東大演習林なんかでも記録があります。北海道へ行けばいる所には多くいるらしいですが。
時間は午後二時くらい。HPは満タンだけど精神ポイントが切れたので終了。いろいろ気になっていた場所を回れたので満足です。