神奈川県のアヤムナビロタマムシ

使用機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
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虫本番の季節ですが、あちこち雨で遠征はあきらめ。唯一晴れ予報だった三浦半島方面へ行ってみました。
目的はかつて猿島で飛び地的に発見された南方系タマムシ。しかし猿島では最近見つかっていないようで、本土部のほうで探してみました。かつて、やはり南方系で飛び地的分布をしているケブトハナカミキリを見つけた場所。ここは先輩のAさんに「あそこにいるよ」と教えてもらい、その通りに見つけてきたのですが、実はそれまで記録はなかったようで、A先輩もおそらく雰囲気的にいるはず、という経験に基づいた情報だったのでしょう。第一発見者の座を譲っていただいた感じ。猿島などの島では記録されていたけど本土部ではよくよく調べるとちゃんとした記録がなかったとのことで、以下の報文で報告していただきました。
秋田 勇・露木繁雄・板倉充洋: 三浦半島本土部でのケブトハナカミキリの記録, 神奈川虫報 202, 79
まずは検索してオオイタビが群生しているという場所に行こうとしてみたものの、崖の上でアクセスできず。
あきらめてイヌビワを捜します。

三浦半島

すばらしい天気になりました。気持ちがいい。カラスザンショウが咲いている。

イヌビワ

小さいイチジクのような実がついているので分かりやすい。たくさん掬いますがなかなか目当ては入らず。

キボシカミキリ

イチジクといえばこれ。イヌビワは親戚なのでこれが入りました。斑紋はプラモの塗装のラッカーを厚く塗りすぎたみたいな感じですね。
奄美なんかでも同じ感じで奄美亜種がイヌビワから入りました。

イヌビワ(大)

高さ3mほどの大きめの木を発見。期待をこめて掬います。

アヤムナビロタマムシ原名亜種★

おおー!落ちました。頭が緑色のオス個体。頭がケツみたいでニコチャン大王ぽい。
SNSで聞いたら、本土部でも記録はすでにあったようで。オオイタビも見つけてミスジツブタマムシも見つけよう!と煽られましたが、そちらは見つからず。千葉の山の中では記録あるんですけど、どうにも掴みどころがないですね。

メス

体がしもぶくれ的に太いですね。
結局、大きめのイヌビワ3本から合計6個体が得られました。ちょうど発生ピークだったのかな?