ヒコサンヒゲナガコバネカミキリ


4月終わりに採集した、ヒコサンヒゲナガコバネカミキリことホソツヤヒゲナガコバネカミキリ九州亜種です。
翅が青っぽいのが亜種の特徴。

本土のカミキリシーズンはカエデの花掬いで本格始動という感じですが、最近はツジウスまで含めて撮影済の種類しか残っておらず、ちょっとご無沙汰でした。その中でもヒゲナガコバネ、俗にグラフィラと呼ばれる属は独特で惹かれますね。正式な属の名前はピニボラなんかと統一されちゃったんでモロルクスなんですが。まだ撮影してない種類としては、九州のアダチイ、奄美種子島の青いやつ、薩摩・奄美の固有種・固有亜種あたりになりますかね。今年は緊急事態宣言の直前、連休前に行ってきました。
記録を調べるとちょっと早いかなと思いましたが、今年は結構春先の季節が早かったんで行ってみたら、まあまあ花が残ってるくらいでちょうどよかったです。飛行機で行くことも検討しましたが有名ポイントは福岡からだと結構遠く、むしろ新幹線で小倉でおりて車借りていく方が早かったです。
現地では平日ということもあり隠居したベテランさんが多かったです。お話をうかがうと、狙いの虫に献名された大御所Aさんについて、A「君」が中学の時に採集に連れて行った、とか、ベテラン中のベテランの方でした。みなさん春の風物詩としてカエデ掬いを楽しんでおられるようですね。ただ今年は花と虫の時期がずれてあまりアダチイは採れてないとのこと。わざわざ関東から来たということで一番実績のある樹を教えていただき存分に掬わせていただきました。なんとか初日の昼過ぎに2オスを確保。うっすら青い色がよいですね。万が一コジマで知らずに帰ったらシャレにならないので追加を狙いましたが打ち止めでした。
夜は福岡周辺でキンケビロウドが移入しているというエリアまで行き材を探しました。かなり探してようやく被害にあっているトベラを発見。しかしちょっと切って持ち帰る太さじゃなかったんであきらめました。夜は浜辺で波の音を聞き星を眺めながら車中泊
翌日ももう一度アダチイのポイントに行きます。また何人かベテランさんが。しかし気温が昼でも17度と、ちょっと終わってました。
ピックニセハムシの黒化型を2つほど追加して撤収。

ホソツヤヒゲナガコバネカミキリ九州亜種★

ヒコサンヒゲナガコバネカミキリ

個体1


ホソツヤヒゲナガコバネカミキリ九州亜種

個体2

チビハナカミキリ

ピックニセハムシハナカミキリ

黒化型

セスジヒメハナカミキリ

参考文献。当初は色からクロツヤと思われていたけど、形をよく見るとホソツヤに近いということで、とりあず独立種として記載され、その後ホソツヤの亜種となりました。
http://coleoptera.sakura.ne.jp/Elytra/08(2)029TakakuwaM_&_FujitaH.pdf