使用機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
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今年もいよいよ御嶽山の季節になってきました。とはいえこの週末も土曜は悪天候。そこで土曜は例によってピドニアを狙い、そのまま車中泊で日曜に御嶽を攻めることにしました。関東からだとオトメなどの時間に着くためには自家用車で夜中に出発するか、レンタカーで前泊するかしないんですよね。
Day 1
まずは去年ピド狙いで来たものの鹿害でショウマなどが全くなく、数が多いシャクナゲも終わっていて不完全燃焼だった八ヶ岳某所へ。去年より一週間早いのに加え、今年は花が遅いので充分な花があり来週でも行けそうな感じでした。天気はたまに小雨が降ったり。想定内です。
ハクサンシラネヒメハナカミキリ (旧分類)
シラネヒメハナカミキリ中部山岳東域 (2024分類変更)
裏が真っ黒なことを確認。同じ場所でホソガタもいたのでまぎらわしい。標高2000越えても普通にホソガタいるようですね。
ところで、ニッコウ/オオバヤシ境界のように松本の平地がハクサンシラネ/シラネ境界だと思っていたけど、八ヶ岳はハクサンシラネになるようですね。しかも昔は八ヶ岳の固有亜種として記載されてたとか。今はハクサンの地域変異という扱いのようで、変異を網羅したむし社図鑑でもオスメスともにこの場所の個体が掲載されています。
そうと知ってればもうちょっと生態写真なんかを狙ったんだけどな。
八ヶ岳でもかなり局所的にしか生息してないようです。
ちなみにハクサンシラネが記載された当初は見た目重視でハクサンシラネ/シラネ境界が決められて、それはもっと東の山の中だったようです。そうなると山の境界あたりで急激に形態が変化して、さらに混棲している場所もみつかり、別種じゃないかという説も一度は提唱されましたが、もっと西の平地を境界とすることで整理できることが分かって現在の分類ではそうなっています。このへんAIとか使えばもっといろいろできそう。参考:甲虫ニュース109,112,145(ネット上で閲覧可能)
ここまで読んで、内容が頭に入ってきた人は少ないでしょう。自分で見つけて同定に悩まない限りそうなりますね。
NEED ID ヒメハナカミキリ
ヨコモンかなぁ。シャクナゲの蕾は横から盗蜜しようとする虫をひっつけてしまいます。この人たちは巻き添え
シンシュウヒメハナカミキリ
さすが模式産地。御嶽山あたりでは紛らわしい個体がよくいますが、ここは変異も少く安定してシンシュウの特徴が出ています。前胸が角張る、腹の先端が黄色
個体数は結構多かったです。意外にサイズが小さい。ウスイロとの遺伝的差異がないということで大きさもそんくらい。
温泉
ここには野天風呂があります。露天じゃなく野天。河原に浴槽だけがある野趣あふれる湯です。ちょっと雨足が強くなったので、そうだ風呂に入ってれば雨関係ないじゃん、小降りになるまで風呂だ俺天才!と考えてまったり入浴。幸い他の客はいない貸切状態。あらかじめ外湯と内湯の料金を払っていました。
さて、上がって探索再開、メイン目標であるシナノヒメハナとタカネヒメハナを捜さねば。いま昼の3時くらいかな?とタブレット見ると6時!なにぃぃぃ!時間が消しとんだ!ディアボロのスタンドか!
ヤバいぞこれは。かなり荒れたダートの道を1kmほど走破しないといけないが、暗いと危い。今から車を置いた場所まで歩くうちに暗くなってしまう!
急いで下山するもやはり暗い中を運転するハメに。特にカーブで地面の凹凸が見えにくい。なんとかあと50mまで無事にくるも、最後のヘアピンで轍を避けてインの笹を擦るように曲がると、ガギーという音。笹に隠れた岩にドア下部を擦ってしまった。あううう。
まずは店に連絡。幸い現場検証は必要ないとのことだったけど、同じ会社の別店舗では必要と言われて警察呼んだことあったな。なにはともあれ今後は気をつけるし、この道は1kmばっかなんで今後は絶対徒歩にする。
Day 2
いよいよ御嶽山。天気は曇り。