八ヶ岳で散々

Canon EOS Kiss X5+TAMRON SP 90mm VC USD

  • ストロボ:絞り優先モードF11〜F13、露光1/200固定、ストロボ+2、ケンコー影とり、ISO-AUTO
  • 自然光:マニュアルモードでF8〜F16、露光1/125〜1/1000、ISO-AUTO

クリックで拡大。

背景

この土日は元々、八ヶ岳へピドニア狙いに行く予定でした。前の週の鳳凰遠征でsuzukii, tsukamotoiが見付からなかった場合の二の太刀として。鳳凰では難易度高い方のtsukamotoiを落とせたのでsuzukii単騎となりました。これを見つければ高山性ピドニア御三家、tsukamotoi, suzukii, signataを制覇したことに(難易度順。signataことフイリは上高地と御嶽で撮影済)。2000m以上限定ということだとワルサワダケも入るが、数が多いので除外。
土日天気悪い方でピドニア、良い方でパキタなど狙う予定でしたが台風直撃でピドニア一択に。土曜は家で材の整理などして日曜に出撃。南アか八ヶ岳か、ということになりますが、虫で訪れたことのない八ヶ岳に決定。候補地は3つ。H温泉、S池、M峠。記録の有無は

suzukii tsukamotoi
H
S
M

Hに決定。ここはP.hayakawaiのタイプ産地でもあります。予定としては2100mに車横付けでサクっと。帰りに温泉はいったり。

兵站

新幹線で佐久平、レンタカーで移動片道1時間+悪路30分くらい?
誤算だったのはレンタカーの軽自動車でかなりの悪路をゆっくり走破した後、歩きが一時間あったこと。雨まじりなのでゴム長で歩きます。知ってたら防水性のある登山靴で来てた。マメがむけてしまった。
もう一つの大誤算は鹿害でショウマやセリ、シシウドが全くなかったこと。7月上旬ならナナカマド、中旬はシャクナゲで狙えそうでしたが、下旬が全滅。シャクナゲはそこら中に群生していて、花が散った状態。温泉前にセリが二株だけあり、一週間後に咲きそうな感じだった。時期が微妙。

シャクナゲの花

よく見ると茶色く萎びた花にブービエかアサマが群れています。相当悪い食糧事情の模様。


カクムネヒメハナカミキリ


萎びた花を掬ってみるとカクムネの他にヨコモンやニセフタオビなど。

ブービエヒメハナカミキリ


歩き回って唯一咲き残ったシャクナゲを数輪発見。小雨ながらカクムネなどが群れています。

ホソガタヒメハナカミキリ


ルッキングで黒っぽいの捕獲。ホソガタでした。うーん残念。suzukiiに似てるんだよね。

作戦変更

小雨の中、ブービエ系などは飛来していたのが、午後になると動きもなくなり終了。tsukamotoi狙いでダケカンバの大木があるエリアでビーティングするも、雨だと駄目な模様。ヌルでした。シラフヒゲナガが落ちて驚いた。

ここでのsuzukiiの記録は81-07-19(2exs)となっている。この年に鹿害がどの程度だったか不明だけど、まだシャクナゲが咲残っている時期に、出始めの個体を狙う感じか。厳しそうだ。hayakawaiはナナカマドの季節だろうな。今年岐阜1800mで6末にナナカマドで見つけたし。tsukamotoiの記録は85-07-21。なんとか同時に狙えるかな。
まあハクバ、シナノあたりは来年の夏に天気悪かった場合のカードとして残しておいてもいい。クロヨコモン、ミチノクなんかは登山を伴うので、できればそれなりの好天で狙いたい。
まあただ、ハクバ、シンシュウ、ヒスイ、ホクリクあたりの現行図鑑で「遺伝的に差はない」と書かれている連中は次の図鑑で大幅リストラの可能性もあり、またセスジは細かくなる可能性もある。ミワはどっかで副産物で撮れそうなんで敢えて狙わない。ミセンは長野で狙うのは無理ゲーなんでマホロバと一緒に紀州で狙う。オオミネ、キイは若干時期がずれる。
こんな所で佐渡、粟島以外の近畿以東は全てかな。これに大山のシラユキを加えれば本州制覇。