満ち引きが2回ある、すなわち月に近い側と遠い側で海水が盛りあがってるというのはちょっとした計算が必要になるんですが、小学校の時読んだ『海のひみつ』では小学生には難しいと書いてあって、ずっとひきずってました。ポイントは地球が月-地球系の重心の周りを回ることによる遠心力を考えるんですが、この重心って地球内部にあるんですね。中心から半径の75%あたり。それでも計算式は同じなんですが。
つーか、軌道エレベータが重心から上は上に引っ張られ、下は下に引っ張られるてのと同じか。簡単やん。
追記:曲がる運動するための力と実際かかっている重力が重心では等しいけど、ずれると過不足が生じるのが潮汐力の原因なんで(剛体の場合引っ張り応力により補われる)、n体系であっても二方向に海が上がるのは同じ。ただし軌道が複雑だと(距離Rに質量m、距離2Rに質量m/2の衛星があるとか)曲率が激しく変わって潮汐力の絶対値と向きが大きく変わる。火星の場合は重心に対する火星の運動はほとんど円でそうはならない。
追記:一応反例もいくつか。1.惑星の表面すれすれを衛星が回ってる。2.三つの同じ質量の衛星が同じ軌道を120度離れて回ってる。前者は距離の一次より高次の項が大きくなる、後者は距離の一次の項がキャンセルして三次から始まる。

追記:位相のずれについて、以下のサイトを見つけました。

ただ潮位の実測値と潮汐力の理論値から交流複素応答係数を求めるようなことが書いてあり、港ごとに違うという感じでした。この図を見ると太平洋の周囲を満潮が回転してる感じです。