A.R.R.R.Roberts, "The Soddit" ISBN:0575075546

ホビットの冒険』のパロディ。ようやく読み終わる。
結論としては、指輪ファン読むべからず。作者のファンなら読んでもいいかも。アダム・ロバーツという人の作品はこれが初めてですが、なんとなく作風が分かりました。ウィットに富んでいてカッコいい文章も見受けられました。(こんな馬鹿作品に使わなくても、とも思ったり)
(例: Dawn came slowly, first with a thinning of the darkness to the east, then in a glory of sunrise gold. Low horizontal clouds brimmed with brightness, as if they were rips in the sky and diamond-gold illuminations were pouring through from some other place.)
ただし昔からのトールキンの熱心なファンというわけではないようで、『ホビット』よりもPJの映画のパロディが多いです。冒頭からドワーフ一行の素行がどうも怪しいけど、最後のほうで明かされる秘密はすごいです。良く言えばSF的センスオブワンダー、悪く言えば目茶苦茶。もう原作から完全に離れて独自の作品となってます。
ホビット』のパスティーシュなら『ノービットの冒険』、パロディ物なら "Bored of the Rings" の方がお勧め。