ハーラン・エリスン『Slippage』 ISBN:0395924820 【アマゾン】

半分くらい読んだ。うーむ、魂に響いてくる作品は前作『Angry Candy』 ISBN:0395924812 【アマゾン】 の方が多かったかも。それとも自分の理解が足りないのか。Mephisto in onyxは大傑作だけど。エリスンは「作品がよく分かりません」という手紙を読者からもらった場合、返事として「明らかにどこかの馬鹿があなたの名前を騙って私に手紙を送ってきました。何らかの手を打たれたほうがよいでしょう。」と書くらしい。ひぃー。

☆ Anywhere but here, with anybody but you
不条理モノとして始まるが、、、主人公と同じ境遇なら最後まで共感するんだろうか。分からない。
☆ Crazy as a soup sandwich
ネタ的には星新一なら2ページで終りそうな話。でも無色のN氏でなく、ハデなギャングが登場し、テレビドラマの台本形式で書いてあって面白い。
☆ Darkness upon the face of the deep
これもネタより雰囲気重視な感じ。
☆ The pale silver dollar of the moon pays itsway and makes change v.1, v.2
わからん。
☆ The lingering scent of woodsmoke
なるほど。
☆ The museum on Cyclops Avenue
語り口がおもしろい。
☆ Go toward the light
時間ネタだけどメインテーマはアメリカ在住ユダヤ教徒のメンタリティっぽい。
☆ Mephisto in onyx
こりゃすごい。書き出しから引き込まれる。Four letter words 炸裂しまくりの語り口でまくしたてるテレパスの主人公。話は意外な方向に。