Amazonで探したら既に実写版のほうのビデオが出てました。。。
すいません。



掲示板で「なんでイスタリは魔法使っちゃいけないのか」と話題に。これに関して「スタートレックの艦隊の誓い(Prime Directive)」と同じ、というナイスな説明を思い付くが、プロキシ規制で現在書き込めない状態。くやすぃ。

ロード・オブ・ザ・リングス」映画先行上映。7:00からで、4:00に行ったらまだチケット売ってなかった。5:00に来たら20人くらい並んでた。それからは原書のロリエンあたりからをずっと読んでたけど最後まで行けずにタイムアップ。そして鑑賞。いやー満足。ネットで見た話だと、長年の読者でもイライジャ・フロドのイメージがはまりすぎて再読したら頭を離れない、というのがあったけど、自分はそれほどでもなかった。自分の「俺指輪」はそのまま残って、PJの「俺指輪」を見せてもらった、って感じ。
あとは原作であまり描かれない、冥王側軍勢の具体的描写は文字どおり震えた。「俺指輪」的には「旅の仲間」ってのはもっと良く食べ良く飲み良く歌い良く寝る話なので、冥王マンセーなPJ俺指輪と共存できたのかも。あと、BBCのドラマは八割くらい聞き取れるようになったので映画も大丈夫だろうと思ってたら半分くらいしか聞き取れなかった。ショック。原作と違うセリフが多かったし、後でスクリプトみるとそういうセリフもけっこうひねった言い回しになってた。まあストーリー知ってるからいいんだけど、後でスクリプト読んで、聞き逃してた助動詞にグッと来りした。そういえば画面になんか白い文字がやたら出てたけど、あれはなんだったんだろう。
右隣は原作未読っぽいカップル。でもハマリまくってた。左隣は普通のOLっぽかったけど、つらぬき丸でたときに口に手を当てて感動してたんで原作ファンっぽかった。自分はガンダルフがサムを引っ張り出すシーンとかサムが映る前に笑ったりしてたんで右の人には顰蹙だったかも。
以下は映画ネタバレ:

冒頭、3、7、9の説明はイイ!特に9がいい。
ビルボの指輪に対する感情、イアン・ホルムの演技が素晴らしい。この人はBBCのドラマではフロド役やってて、ミナスモルグルに引き寄せられるシーンとかキリスウンゴルの塔でサムに怒鳴るシーンとか(すいません、MP3落して聞きました。そのうちCD買います)もう涙物の演技を聞かせてくれる。今回は目が口ほどに物を言っててすごかった。一箇所CG処理の部分もあったけど、欲を言えばあそこも北島マヤ並の演技で見せて欲しかった。他にも原作で「大きくなったように見えました」って部分が実際にCG映像で大きくなってるのが2箇所あったけど、あそこも全部演技とまではいかなくても演技で見せる割合を増やしてほしかった。
ニュージーランド中つ国の風景は、前の方に座ってて全景を把握しきれなかったためか、あるいは脳内風景と一致してたためか、あるいはネットで画像を見まくってたせいか、インパクトは普通だった。あ、そういえば俺昔は山登りサークルで山登ってたんだった。あのくらいの風景は日本でもちょっと気合い入れて山登れば見られます。
うあー!ナズグルがサクっとホビットの首はねちゃった!ショック!原作第一部では「小さいやつらには吹かせておけ」とか、こいつらもどこか牧歌的な感じなんだよなー。映画だと、とっつぁんなんか「はい、ごめんよ!」なんて言おうものなら、言い終らない内に首スパーンだな。コワー。
ゴクリの拷問シーン、ライダー改造みたいで滅茶苦茶恐かった。ゴクリが手足しか映ってないのも恐さ百倍。
ゴクリといえば、モリアでついて来てんのに放置プレイっすかー!なんかETっぽかったな。
画面一杯に広がる御目、こりゃ感動。
冒頭の冥王、すげー!モルゴスのイメージだな。バラドドゥアも圧巻。
花火感動!挨拶感動!
マゴット爺さん、あれだけかよっ!!"Shortcut to.... Mushrooms!!!"
渡しを過ぎたら即ブリー村。早っ!!
バタバー、あれだけかよっ!!
踊る小馬亭。暗いよー。
オルサンク、アランリーの絵そのままやんけっ!!頂上付近はちょっと違うかな。サルマンの黒い眉毛が印象的。セリフで、"The friendship of Saruman is not lightly cast aside.One ill turn deserves another." ってのはニヤリ。「サルマンの声」の章でのセリフを先取りです。
カラズラスにて。お前が吹雪起こしてたんかい、サルマン!原作のサウロンより凄いやんけ!
ゆ、夕星姫、野伏に剣を突き付けるとは、ずいぶんとイメチェンですね。でも全体的には許容範囲だったかな。映画雑誌や動画でリヴのアホ面をかなり見てたんで免疫ができてたかも。
ノロリム、ノロリム、アスファロス。お前が言うなーー!!
ロリエン。もちょっとマルローン樹が金銀してて欲しかった。黄葉した銀杏並木を歩いてて、これで幹が銀色だったらいいだろうなー、と想像したことがあった。これを映像で見せて欲しかった。アルウェンが横たわるシーンなんか想像しただけで涙物だし。でも奥方の家は感動した。
ギムリのあれこれが省略されたのは遺憾。でも「俺は鷹の目と狐の耳を持ってる」と言ったそばから矢をつきつけられる場面は笑った。原作にはないけど、いかにもギムリっぽい。
鏡のシーン、こらサムー!寝るな!
あれが写ったってことは、「掃蕩」やるってことかな。
ビル。こらサムー!泣かないのかよ!
リンゴ。
ボロミアのチャンバラ講座。いい脚色だなあ。全体的にボロミア&馳男の対比がすばらしいですね。
「エクセリオンの塔を見たことがあるか」おまえ誰にもの言ってるつもりじゃ。エクセリオンと一緒に戦ったソロンギルだぞ!と思ったら塔のエクセリオンは一世、デネソールの父はエクセリオン二世だったのねん。ごめんよ>ボロミア
ナルシルの破片。うまい脚色だなあ。
ボロミア最後の言葉。原作より長め。かつ感動的。原作では "my people" だが映画では "our people"。その上 "my brother, my captain, my king." ここでボロミアのセリフの仮定方過去を聞き取れてなかった。不覚。あの状況でそれ以外は考えられないんだけど。
ガンダルフ落ちる。うーん、BBCの "Fly, you fools!"の方が自分は好きだな。まあ映画の演出としては「ホッとしてハッ」のほうが普通なのかも。
バルログ。すげー。だいたい昔の話だと悪魔とか容姿の具体的描写ってあんまりないんですね。考えること自体が blasphemous なわけで。だから "beast" って言葉から連想したっぽい、ケモノっぽいイラストが昔だと多いと思います。D&Dの第一版なんかもそうです。たとえばこれとかこれとか。バクシ版アニメのバルログもそんな感じでした。でも今回のは最近のゲームで良く見る感じの、ディアブロとか末弥純のグレーターデーモンとか、そういうタイプのやつでかっこよかったです。ちなみに羽あり。なんで飛ばないんじゃ!なんてことを外人のファンの前で言うと小一時間説教されるので注意。これ精読してそれでも議論する勇気のある方は止めはしません。
トロル。強い!個人的にはもうちょっと短くてもいいんじゃないかな。その分ボンバディル出せ。(無理)
フロドは Angband でいうところの "Pillardance" をやってた。「モンスターは愚かな行動をとります」ってかんじ。
サルマンに相談しにいく、とガンダルフが言うシーンで、画面に「偉い先輩に会いに行く」とか映ったような、、、スクリプト確認したら "the head of my Order" だった。「賢人団の長」でなにか問題が?まあ確かに head も order も難しい単語ではないのでフロドは言葉は分かるが、しかし Orderがイスタリや指輪所持者が集まって開く白の会議だということなど全く知らないフロドには意味不明なんだけど、全く説明しないところがいかにもガンダルフらしい、原作で 言うところの "genuine Gandalf manner"なわけで、確かに訳すのは難しいけど、偉い先輩ってのはちょっとビックリしたかも。ここは「分かる奴だけ分かればいい」というgenuine Gandalf manner な訳にして欲しかった。吹替えでケンジンダンノチョーで分からない人が分からなくてもそれでいいんだよ。
レゴラス。ひらりひらり。ぴゅんぴゅん。かっこいー!
サム。"Begging your pardon, sir" や "if you understand me"がなかったのは残念。
メリー&ピピン。すんません、顔どっちがどっちか覚えられませんでした。最後におとりになる脚色はよかった。ホビットたちの無邪気さやお茶目さが暗黒の時代にあって世界を動かすきっかけになっていくというのを象徴してるし、第二部以降の彼らの伏線になってる。
馳男。どっかで エレンディールと叫んでたかも。聞き違いかも。