8章

旋回させる重さ/swerve weight

こちらの世界では「コリオリ力」と呼ばれています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%81%AE%E5%8A%9B

石の軌跡


作者のHPで実際に石を発射して実験できます
http://gregegan.customer.netspace.net.au/INCANDESCENCE/NullChamber/NullChamber.html

外から見れば、天体や人工衛星の軌道は「ケプラーの法則に従って楕円を動く」以上、終わり。で単純です。
しかし一緒に動いてかつ自転している人から見ると、いろいろ複雑になります。たとえば軌道上で前方にある宇宙ステーションにドッキングしようとする場合、前に行こうとして後ろへ少し噴射すると、ステーションに対して上の図の赤い線のように動くことになり、一瞬だけ前進するけどあとは輪を描きながら後退していくことになり、直感に反する動きをします。
自動操縦によるランデブー実験 http://robotics.jaxa.jp/project/ets7-HP/ets7_j/p_kit/p_h26f_14_j.htm

このへんをネタにしたSFではA.C.クラークの短編「メイルシュトロームII」が面白いです。

回転器/Rotator

こちらの世界でジャイロと呼ばれる物です。重いものが高速で回転している場合、回転軸は同じ方向を保とうとするので、方位磁石のように使うことが出来ます。