Canon EOS Kiss X5+Tamron SP AF90
- ストロボ:絞り優先モードF11〜F13、露光1/200固定、ストロボ+2、ケンコー影とり、ISO-AUTO
- 自然光:マニュアルモードでF8〜F16、露光1/125〜1/1000、ISO-AUTO
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作戦要綱
梅雨のこの時期、なかなか思うように虫探しはできないもんです。そこで、雨が降っても大丈夫な作戦を立案し、実行しました。
ターゲットは北海道で雨の中初めて見つけたカミキリであるケマダラカミキリ、その東北亜種ミチノクケマダラカミキリです。草食いならポイント抑えれば雨でもいけるだろうとの読み。
さらに葡萄の材採集でトウホクトラも狙います。これも雨でも大丈夫。その他、北を分布の本丸に持つカミキリをターゲットに選出します。まとめると以下の通り。
- 東北のみ、北海道にいない
- [ ]トウホクヒメハナ
- [ ]ミチノクヒメハナ
- [済]タコサビ
- 北海道に多いが別亜種になる
- [ ]ミチノクケマダラ
- [済]ホンドアカガネ
- 本土より北海道が難易度低い(おおむね出現時期順)
- [ ]シロヘリトラ
- [ ]クロヒラタ
- [ ]トウホクトラ
- [ ]ホクチチビハナ
- [ ]シララカハナ
- [ ]チャイロチビヒラタ
- [ ]ヨコグロケシ
- [ ]タケウチホソハナ
- [済]エゾトゲムネ
このなかで最優先としてトウホクヒメハナ(普通種らしい)、ミチノクケマダラ、クロヒラタ(意外といるらしい)、トウホクトラ(材)、チャイロチビヒラタ(材)、シロヘリトラ(若干遅いかも。無理に狙わない)を狙います。ホクチ、シララカ、ミチノクヒメハナは高標高で、まだ出てない。
兵站
夜行バス往復1.5万、軽自動車二日1.4万ガス0.2万、宿二食0.7万
宿は川井地区の静峰苑さん。場所がいいです。宿のライトにミヤマの大歯が2頭きました。
Day 1: 6月17日
天気はほぼ晴れ。ラッキー。まず道々で畑の薪置き場なんかをチラ見しながら目星を付けてた製材所さんへ。しかし重機やトレーラーの出入りが多く、危ないのでダメとのこと。うむ、しかたないですね。林道や沢沿いの道を探索。ガマズミを掬ってマツシタトラ。はじめは「シロヘリトラきたー!」と思いましたが、北のほうではドガリバがレア、マツシタが普通種だということを忘れていました。
土場
いくつか大きな土場をみつけてチェックするも、ゴマフ、カラカネ、チチブニセ、たまにキモン、シナ、ゴマダラモモブト、シロトラ。
ひとつだけ、カラマツにモモブトハナがいたくらいかな。生態写真狙いたいので捕獲はせず。この地区は会津の館岩なんかに雰囲気が似てて、あちこちに土場があります。
林道
伐採された杉の巻き添えで葡萄枯れ蔓たくさんの場所を見つけて材採。なにがでるかな。時期的に三兄弟は出尽くしてるとの考え。ケマダラのホストであるハンゴンソウも探したけど、わずかしか生えてない。日当たりが悪いためか。沢まで降りたらあるのかもしれない。
北海道ではヨモギも食べるらしいけど、本土のは食べないんだろな。食べるならもっと分布が広いはずだ。そう考えると北海道のが本土に移入したらヤバイね。
Day 2: 6月18日
ケマダラは外せないのでハンゴンソウが多いらしいエリアへ。おおー、たしかに、そこここに群落がある。
プーさん
しかし、このあたりとても獣臭かった。車内からプーさん2回みた。車降りるときは必ずホーン鳴らした。
ヤツボシカミキリ
移動して土場にて。
やっちまった。この後確保して、ためつすがめつし、「うーんこの水色っぽい黄色っぽい色はヤツメだな」と若干の違和感を覚えつつリリースしたのでした。まあ水色を撮影したことあるからそんなには悔しくない。そんなには、、、
NEED ID ハネカクシ
作戦終了
最後にブドウ材を追加して盛岡へ。郊外の健康ランドで入浴してから車を返却。駅でビールとじゃじゃ麺。バスで爆睡。結局二日とも晴れで最高でした。梅雨前線は南にあったようで、関東よりも天気がよかったようです。
今度は7末に来ようかな。早池峰山1500m-山頂(1300m以上は特別保護地区)でミチノクヒメハナ@フウロソウとシララカハナの撮影。シララカは長野だと燕念に登らないといけないが、早池峰なら標高差1000m程度で日帰り可能。高山植物の花は低いので生態写真にはうってつけ。そしてなにより映える。上高地の経験からすると、ピドニアは早朝からセリなどにわんさと来ている。ただしこの標高だと天気予報はあてにならない。麓より悪い天気になることはあっても良いことはないのも上高地で経験済み。まあトホシハナなんかは小雨でもフウロソウで雨宿りしてたりするんですが。