ハイペリオン』ISBN:4152020792 【アマゾン】ハイペリオンの没落』ISBN:4152020822 【アマゾン】 ダン・シモンズ、早川

この壮大さは指輪物語読んだ時以来かも。超満足。大ドンデン返しも素晴らしい。ちょっとネタバレかもしれないから透明化。ある作品のドンデン返しの逆パターン、といえるかも。だとしたらすごい本歌取りだ!
宇宙論的禅問答にケムに巻かれてればもっとハマれたかもしれないけど、さすがに物理やってる人間としては「バカこいてんでねえべ」と一歩間を置いて読むしかなかった。まあケムに巻くため書いてるのが明らかだからソーカル事件(GOOGLEで検索)とかみたいに深刻じゃないけど。素直にケムに巻かれれば楽しめます。自分としては観測の問題とか人間原理とかのツボを禅問答でもっと突いてこられたらキモチ良かったんだけどな。喝ッッッッッッ!
シュライクはまだ謎のまま。エンディミオンに期待。辞書によればシュライクには「愛する男を殺す女」という意味もあるらしい。関係あるのかな?
ハイペリオン関連で短篇を読む。

「時間の墓標」J.G.バラード(『時間の墓標』創元 ISBN:4488629083 【アマゾン】

名前が一緒だけどこちらは人類以前の文明の墓が砂漠にいっぱいあるのをあさる墓あらしの話。ネタ的には名前を取っただけの模様。

「記憶屋ジョニイ」W.ギブスン(『クローム襲撃』早川 ISBN:4150107173 【アマゾン】

いやはやかっこいいねぇ。「クローム襲撃」もすごくいい。こっちはモロにネタを取ってるのは笑っちゃうくらい明らか。キアヌの顔がかぶったりして。そういえば映画はたけし出てたな。



わがゴーメンガースト、今市小学校
小学校一年の時、全校生徒1000人を抱える校舎は木造で、前館、中館、後館がありそれぞれ三階建てだった。校舎の間の花壇ではおびただしい数と種類の花が咲いていた。ストーブ用の石炭が積んである場所とか池とかいろいろあって子供にとっては小宇宙、まさにゴーメンガーストという感じだった。おもしろかったなー。