万物理論

イベント@神田三省堂、今週金曜、とりあえず申し込んでみました。
電話で「本とかはどうなさいますか。結構難しかったりするんですけど」みたいなこと言われた。ははは、確かに。大丈夫、原書と邦訳両方読んでますから。
しかし塵理論とかに比べるとまだ分かったとはいいがたいのは事実。なんとなく「他者の理解」みたいなのが中心にあると漠然と思ってるけど。ちょっとネタバレ風味:
他人にも自分と同じ意識があるということをどう証明あるいは認識するか。これは短篇 Closer とか Diaspora 一章とかで考察されてる。ラマント野うんぬんは他人の意識をうまく自分のなかにモデル化する、つまり「人の身になって考える」と愛情と言う報酬が得られるという設定。これは自意識と種の為の自己犠牲という相反するものを持つ人間が進化の過程で発達させて来たという設定。一方人間原理宇宙論 Anthropic Cosmological Principle(≠人間宇宙論 AnthroCosmology)では宇宙を観察する意識が宇宙には必要という話。唯我論で考えると「その意識って誰よ。俺?」ってことになる。でも最後にはそうじゃない「全員基石」という対称解がありました、って結末。「みんながいるから宇宙がある。みんな分かり合えてはっぴー」て感じ?ラマント野の幻想の愛でなく、真実の愛だー!(くっさー)みたいな。いろんな宗教、ジェンダーイデオロギーもそれぞれ別の説明で世界の存在を説明しようと競合してるわけで。しかし説明によるビッグバンとかオートヴァース虫もだけどよくわからん,,