カブトエビ

雷総合研究所さんの中にあるカブトエビ飼育日記: http://www.ne.jp/asahi/norisan/photoshop/kabuto/kabuto09.html
インメルマンターンしてる!(宙返りを半分してからロールして水平に戻る機動)
実物見る前は水底でじっとしてるイメージだったけど、実際は激しく動いて周囲に大発生してたミジンコを食べまくってました。推進力である足は前進する動きしか自由度がないように見えたんで、尻尾を曲げて方向転換してるんでしょうね。右に曲げれば水の抵抗で時計回りのトルクがかかって回転し進行方向を変えると。カブトで揚力とかも生じてるかな。外敵から身を守るというより流体力学的な効果が大きいような気がする。ロールの方は、尻尾の先に二本の突起があるんで、尻尾をひねればロールするトルクを生じるのかもしれない。あと頭部から長い触覚みたいなのが左右に伸びてるんで、これも使うのかも。
追記:以下のような記述を発見。カブトはむしろ餌を取るためのものか。 The notostracan Triops, for example, stirs up clouds of sediment beneath its dorsal carapace, and passes the edible particles sorted from suspension towards the mouth along the ventral food groove (Fryer 1988).

カブトエビ宇宙へ (STS-91, SEM-03)
http://www.gas.usu.edu/downloads/Flight_091_STS-091_Press_Kit.pdf
triops + "fluid dynamics" で検索して見つけたベージ。
カブトエビの卵を宇宙で孵化させる実験。単一の細胞が微妙な条件の違いで異なる遺伝子を発現させ様々な機能を実現する分化の仕組みには驚嘆させられる。もしかしたら比重の違いによる化学物質の濃度分布も効いてるかもしれないと考えると、無重力で孵化したら影響が出るかも知れない。