- 作者: 瀬名秀明
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/08/30
- メディア: 単行本
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http://en.wikipedia.org/wiki/Cartesian_theater
テッド・チャンの『理解』を熱く語って「何を言っているのか分からない」とか言われるのワロス。SFファンはHワード的に人外なのか。
,,チェス, 2001, Alice, "Now, Kitty, let's consider who it was that dreamed it all." 鏡の世界、白の女王と赤の女王?「8引く9はなに?」とか言ってアリスを混乱させる白の女王。ロジャー・ゼラズニイ『ハングマンの帰還』
「デカルトの劇場からの脱出」ダニエル・デネットほか http://ase.tufts.edu/cogstud/papers/escape.htm
「中の人などいない」という主張に寄せられた多くの反論に、個別に答えている。
第二部読み中。
テキストブラウザで書いてるし本にはカバーしてるんで知らなかったけど、、、書映怖えぇよ!
,,ネタバレ:世の常識だとホムンクルスっぽい考えがオーソドクスなんですかねぇ。複雑系のパラダイムの洗礼受けた者としては、脳は得体の知れないフクザツケーで全体に意識がある、って漠然と考えちゃうんで。で、フランシーヌは「中の人」状態なんでしょうね。熱い物を触った時、熱いと感じるんじゃなくて、「熱いという信号が来た」と感じるという。そうなったら心頭滅却すれば、てのも出来そうだけど、なかなか難しいでしょう。熱いという信号はかなりプリミティブな所にハードワイアされてて、熱いもんは熱い。あ、イーガンの未訳短編を思い出した。なるほどあれか。逆に新しい感覚器官を移植して既存の感覚と取り替えたら、そのうち感覚がハードワイアされるような気がする。あと万物理論の自閉症の話も思い出した。他者のモデル化て話は中の人とどう関係してるんだろう。
,,ネタバレ:ん、FPオカシクネ?一個のニューロンが単体で喋るみたいなもんじゃね?
さて読み終えた
けど、うーん。いろいろツボを中程度に押してくるんだけど、散発的な印象。第三部は自由意志の問題を語ったかとおもえば人間原理にいったり。量子力学がどうのと少しだけ出てそれっきりだったり。ネットワーク理論はホンマカイナという感じで。人間の脳は全部が全部とつながった平均場的なネットワークじゃなかろうて。幾何学的に無理。自分の知ってるネタに関してはイメージを喚起するための味付けに使われてる感じで、メインではない。詳しくないネタは消化不良中なんだけど、もういいや。指輪物語とイーガンをよめばいい。
俺が悪役なら、トールキンの準創造の薀蓄をたれて所詮貴様らも決定論からは逃れられないとか言うんだけど。
一つ気になるのは、悪役の数が必要以上に多いこと。もしかしたら鏡の国のアリスみたいにチェスの進行を再現してるのかもしれない→http://www.hp-alice.com/lcj/chess.html