グレッグ・イーガン"Singleton"読了。結局多世界解釈はメインテーマじゃなかったので深く考えないことにしよう。遺伝情報から第一原理的に脳の発生をシミュレートして人間の意識が計算できるようになった時代。そうした「人格」に人権を与えるかどうかで人間の価値観が激しく揺れる。主人公はそういう「人格」を子供として育てようと決意する。その動機になったのが主人公の多世界解釈に関する偏執狂的な信念。子供の頭脳には多世界への分岐を起こさない "Qusp"を使うことにする。。。
主人公の子供が反対派のカルトや原理主義者に取り囲まれるシーンが爆笑。