石垣島遠征結果

4月5-8で行って来ました。
結果一覧

  • アトモン、アヤモン、ワモン、サキシマヒメ、タイワンチビ、ゴマフ
  • イシガキウスアヤ
  • イシガキタテスジドウボソ★
  • キボシ石垣亜種溺死☆
  • イツホシシロ
  • ヨコスジサビ★
  • イワサキキンスジ★
  • オビレ
  • アナバネヒゲナガ
  • ハヤシサビ
  • 暫定アジアティクス幼虫@ヤンバルアワブキ材
  • 幼虫@タブ、アカメガシワ
  • ムネモンウスアオ★★★
  • キボシ石垣亜種生体
  • モモブトトゲバ★
  • モモブトコバネ八重山亜種☆
  • イシガキリンゴ

見つからなかったリスト

  • ヤエヤマフト材
  • カラムシ材
  • マツダクスベニ
  • ヤエヤマヒオドシ
  • ススキサビ

https://pbs.twimg.com/media/D3jBxpMV4AI3PPS?format=jpg&name=large

グレッグ・イーガン短編集『ビット・プレイヤー』

恵贈御礼

ビット・プレイヤー (ハヤカワ文庫 SF イ 2-11)

ビット・プレイヤー (ハヤカワ文庫 SF イ 2-11)

電子版もあります。例によっていくつかの作品の専門用語コンサルタントをいたしました。
今回の特徴は、主人公のバラエテイですね。少年から数千歳の老人、人間、機械、ソフトウェア。全ての意識あるものへの眼差し。

別件ですがもひとつ。劇場版アニメ『コードギアス 復活のルルーシュ』のお手伝いをしました。ロイド博士っていう天才系キャラが数式いじってるシーンの数式を作りました。
サンライズ様よりチケットを頂き鑑賞しました。面白かったです。

カミキリ星撮表2019

新分類に対応および新ブログのフォーマットに修正


関東カミキリ屋のフィールドである関東甲信会津にいるカミキリのうち、普通は北海道や沖縄で探すよな、ってのとか偶産ぽいのとか黒潮漂着定着とかを独断と偏見で除き、364種を表にしてみた。だいたい3/4を撮影している。まだまだ頭打ちには早いけど、惰性で穴埋めするのでなく本当に見たい種類だけ、その生息環境と一緒に観察していこう。【2019年2月追記:現在93%程度。残りは難物が多い】

名前をクリックで撮影記事へ。写真をクリックで拡大、もう一度クリックでさらに拡大。

  • ★:難しくはない
  • ★★:時期と場所が特殊だけど、それさえ押えれば
  • ★★★:時期と場所が特殊、それを押えかつ運がよければ

☆の数はむし社図鑑のもの(未刊行の後半は独断で追加)
詳しい生態などは以下のHPを参照

スライドショーで紙芝居 初見撮影履歴はこちら:http://d.hatena.ne.jp/ita/20140501

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初球高め狙い:アカネキスジトラカミキリ

使用機材:http://d.hatena.ne.jp/ita/20180816/p2
クリックで拡大。初見は★

あれはもう、5年も前のことだったろうか。初めて戸台でカエデの花を掬った時だ。ビギナーズラックでツジウス1ペアをゲット。同時にアカネトラを初めて見たのだった。
近くにいた人に聞いたら、冗談か本気か、「これはアカネキスジトラっていうめずらしいやつかも」と言われた。それを真に受けて次に会ったベテランの方に「これってアカネキスジトラですか?」と聞いたら、何アホ言ってんだという反応をされた。それも当然。アカネキスジトラは主に中国地方に分布する、まだ発見されて半世紀経っていないカミキリなのだ。分布の東限は京都の舞鶴。その場所では他にムネアカメダカカミキリなどの激レアなのも生息している。どちらも材で採集するのが手堅いカミキリで、しかもレアということで魅力的な材採集の対象となっている。
今回、その舞鶴の山に挑戦することにした。以前から行こうと思って下調べしてはいた。登山道が整備されていない、人の行かない山であること。材は古めの落ち枝がいいこと。斜面のエゾエノキの下で枝を探すこと、など。

2月23日

初日は山行記をいくつか読んで山頂付近まで攻めるつもりで挑んだ。割と有名なポイントらしく人がいかないところまで行かないといい枝が落ちていないんじゃないかと思ったから。
駅から登山口までは6kmほどある。タクシー使うか、歩くつもりだったけど、駅前にレンタサイクルがあることを知る。旧海軍の施設が多いのでそれを巡る観光客用にやってるようだ。そちらも興味はあるが、舞鶴鎮守府が重要だったのは日清日露戦争の頃で、太平洋戦争では横須賀や呉ほど重要ではなかったようだ。工廠でいくつか駆逐艦が竣工しているくらいか。
というわけで朝から自転車で登山口を目指す。あいにく朝は雨で、途中のコンビニで雨宿りして時間をつぶしていると晴れてきた。
お墓の近くに自転車を置いて探索開始。イノシシゲートをくぐって進むと広葉樹主体の斜面があった。まずはホストの「エゾエノキ」を探さねば。いちおう職場付近でケヤキとエノキの樹皮をよく見ておいたつもり。
以前北信でエゾエノキ倒木でヤノトラを撮影した時は特徴的な葉で分かったけど、今は冬、葉はない。灰色でザラザラした樹皮を探すがどうも全部ケヤキに見える。落ち葉もケヤキっぽいのばかり。
山頂を目指し登ってみるが、確証をもってエノキだと判断できる木がなかなかない。一か所、これはかなりそうなんじゃね?という木があったので周辺を探索。しかし尾根筋にあり落枝があまりない。しかもケヤキも隣にあって枝はどっちか分からない。なんとか一本見つけて割ってみると、うお!トラカミキリの腹が見えた!震える手で慎重に時間をかけて周囲を削って出てきてもらう。ドキドキ。

キンケトラカミキリ

心が折れた。ケヤキだったか。後日撮影。これはこれで綺麗なカミキリなんだけどねぇ。

撤退

さらに頂上を目指すも、かなりハードなコースで上は植生が変わってきたので撤退。だんだん暗くなり下の方でも探索が難しくなってきたのでこの日はあきらめる。
ホテルに帰って参考にさせていただいた採集記ブログを熟読する。うーむ、出てくる景色が全く見おぼえない。登山口が違うんだな。さらに色々他の山行記録も読み漁り、別の登山口を発見。
翌日はそちらから攻めることにする。やはり駅から8kmほどだけど、ダートの林道を奥まで行くので自転車じゃつらいし時間も限られるのでレンタカーを使うことにした。

Day 2:2月24日

朝から晴れていい天気!9時に車を借りて出発!林道は舗装そしてダート、さらに剣山スーパー林道並みに荒れた道になっていく。倒木のため通行止めという看板がありそこから歩いたけど、倒木はなかったのでもう少し奥まで車でいけたな。しかし最後の方はパンクが怖い道だったので、最後2~3キロは歩いたほうが無難。

カモシカ

つかまっていた。ものすごいパワーでガッツンガッツン体当たりしていた。材料力学でいうところのプルッツフォン・ポイントを何度も叩けば織壊れるんじゃないかというほどだった。

エゾエノキ

さて歩いていると、参考にさせていただいたブログに出てきたエゾエノキそのものを発見!なるほどこれがエゾエノキですか。樹皮は象さんの肌のようだ。ケヤキと違い、茶色いプツプツは全くない。
エノキは細い枝が小豆色っぽい、と覚えてたんだけど、落ち枝もそんな感じだ。

ケヤキ

周りには材割りした跡がたくさん。これも途中までしか割ってないけど、どうしたんだろう。樹皮はケヤキっぽいけど・・・とここで蛹室からキンケトラが出てきて削るのをやめたんだ!と気づく。その気持ち、わかるぞ。

エゾエノキ材

枝ぶりを見て落ち枝のありそうな場所を探し回り、とりあえず古そうなのを確保。木についてた時に古くなって、さらに中を食われて耐え切れず落ちてくるんだと思う。

割ってみると、、、おおおおお!キンケトラとは違う色だぞキタコレ!!!

アカネキスジトラカミキリ★

やった!やった!うれしいいいいい!
残りの材は時間ないので割らずにおみやげに持ち帰り。

続行

昨日尾根筋で見た木はすぐ近くだったのでまた見に行く。やはりエゾエノキであってたようだ。キンケトラのせいで疑心暗鬼になったのだ。
さて、次の目標であるムネアカメダカのエゾエノキ材を探す。細め、新しめ。キイロメダカの経験だと、すでに樹皮に穴があいてるようなのでも大丈夫。
そういった枝を折ってみて、糞があったり幼虫がいたりしたのを持って帰る。結果は何か月か後にならないと分からない。

弁当

ポケモンのイベントの日でもあったので、新幹線に乗る前に一時間ほど歩いてパールル25匹くらい確保。新幹線で祝宴。

アカネキスジトラカミキリ

帰宅後マクロで改めて撮影。かなり毛深いですね。キスジとかアカネとかもこんなでしたっけね。羽化したばかりだとそうなのかな。
前胸の赤い斑点がよい。あと蜂の大あごみたいな顔の黄色い斑点もかわいい。どういう進化をしてきたんでしょうねぇ。エゾエノキっていう北方の木に依存してる割には西日本にしかいない。不思議なカミキリです。