為替の12方位

円ドルだけが関心の的の時は円高、円安の2つしか方向はなかったのですが、最近はユーロの動向が日本の経済にも影響を与えてて3通貨の関係を考える必要が出てきてます。
通貨が3つあると為替レートはドル円、ユーロ円、ユーロドルの3つですが、独立なのは2つだけでたとえばユーロドル=ユーロ円÷ドル円になっています。微妙にずれる時もありますがその時は天下のゴールドマン様なんかがミリ秒で3通貨を取引してズレで儲ける裁定取引(arbitrage)をすることでズレが解消されます。まーそういう取引のログ全部出せと言われたら5テラとかになりますわな。
独立変数は2つなんで為替動向は二次元平面の動きとなります。たとえば2つの独立変数として

を取ることができます。この平面での動きを真上から時計回りに12分割すると順番に

  • 0時 円高
  • 1時 円高ドル安
  • 2時 ドル安
  • 3時 ドル安ユーロ高
  • 4時 ユーロ高
  • 5時 ユーロ高円安
  • 6時 円安
  • 7時 円安ドル高
  • 8時 ドル高
  • 9時 ドル高ユーロ安
  • 10時 ユーロ安
  • 11時 ユーロ安円高

となります。最近は11時-5時方向にうろうろしてるようで。ユロ円の変動の半分くらいでドル円が動いてて「ドル円も連れ高」とか表現されてます。

まーしかしなんだかんだ言って結局はランダムウォークなわけで、FXとか丁半博打に変わりはない。欧州で儲けてる会社(Sonyとか任天堂)の株もってて保険としてユーロ売りするとかなら別だけど。しかし今さらユーロ売りも手遅れ。業績予測で使われてる想定レート(ユロ円120とか)の時にやっとかないと意味ない。