グレッグ・イーガン新作短編集(英語だけどなー)

Dark Integers and Other Stories

Dark Integers and Other Stories

収録作は以下の5つ(ソース) 数学SF×2と銀河系SF×2とル=グインっぽいSF

Riding the Crocodile と Glory は、2008年5月に発売予定の Incandescence という長編と同じ設定の短篇。お、あらすじがアップデートされてる。

今から数百万年後、銀河系は二つに分かれていた。一方はアマルガムとよばれる相互協力的で巨大なメタ文明、もう一方は銀河の核にいる"Aloof"(疎遠な)と呼ばれる寡黙な存在だった。Aloofの領域へ侵入しようとするアマルガムのあらゆる試みは長い間拒絶され続けてきたが、Aloofの通信システムを借用して自分を暗号化されていないメッセージに変換して送信し、銀河中心部をショートカットすることは許容されていた。ラケシュはそのような旅をしているラールに出会い、旅の途中でAloofに覚醒させられ、DNAの痕跡に満ちた隕石を見せられたという主張を聞く。そしてラケシュは、Aloofの領域奥深くの未踏の地に隕石の起源を探すという彼女の挑戦を引き受けたのだった。

ロイとザックは<破片>と呼ばれる、半透明な泳ぐ岩の中の世界に住んでいた。その岩は<白熱光>と呼ばれる光の海を泳いでいた。厳格に組織された社会の周縁で、彼らは<破片>の正体解明につながる不可解な手がかりの謎を解こうとしていた。実は彼らの世界は危機に瀕していて、その証拠が集まるにつれロイとザック、それに次第に増えつつある仲間たちは自らの運命を理解しそれを変えようと格闘するのだった。

一方、ラケシュと旅の友パランサンは失われたDNA世界の歴史を次第に明らかにしていき、スプリンターと、Aloofの正体と動機に関する驚くべき真実に近づいていくのだった。

第二パラグラフが一見ワケワカメだけど、『ディアスポラ』読者なら少し予想がつくかも?