"The Self-Made Tapestry: Pattern Formation in Nature" ISBN:0198502435 という本を購入。パーコレーションからBZ反応から砂紋まで、自然界のあらゆるパターンと、その背後にある物理の原理を写真入りで説明してある。非常に inspiring!

共生

放送大学をなんとなく見たら、「細胞内共生」というテーマをやっていた。興味ある話だったので熱心に見た。昔フジTVで深夜やってた「アインシュタインエンジン」だかで、ミトコンドリアは元は別の生物が細胞に入り込んで共生を始めたものだ、て話を聞いて非常に興奮した。当時は勘違いしていて、人間のDNAにまでミトコンドリアを作るコードが入っていると思っていた。本当は卵子を介して子どもに伝わって細胞分裂の度にミトコンドリアも自分で分裂して殖える。で、大学の生物のレポートで生物に関する何か面白いテーマで考察せよ、ってのが出たときこの問題を考えて、人間のDNAにミトコンドリアがコーディングされるにはどういうプロセスが必要かを考察した。ドラゴンボールのセルじゃあるまいし、他の生物のDNAをとりこんで自分のDNAに組み入れるなんて普通はできない。どちらかというと昆虫の体内で消化を助ける細菌が親から子へ伝わるようなのに近い。
放送大学の講義では節足動物に感染するバクテリアの話をしていた。ミトコンドリアのように♀の卵子を通じて子供に感染するけど、感染すると♂を殺したり、♂を♀化したり、感染してない卵子と感染した精子の受精を妨害したり、とにかく♀を増やして感染率を上げようとするエゲツないやつらしい。そのうちすべての個体に感染したら、今度は変な悪さしない方が生存に適するので、そしたらそちらが多数派になって共生が完了するんだろうな。