カラフトホソコバネカミキリ★

植林の細いカラマツで、鹿害なのか、普通ならテンカラでしか起きないような樹皮剥がれが起きて、サハリンの好む状態になってるようです。午後2時くらい
周辺をしらべてみたけど、鹿対策してるエリアでは樹皮剥がれが見られない。食われまくってるエリアでもその部分が完全に枯れてヤニが出てない木はいる気配がない。条件がよくわからない。いる気配=鋭い穴と粉
あとは道路脇で排気ガスでそうなってるカラマツは見たことある。
南アとかで、テンカラで見つけるのが多分ロマンで王道だな。

カラフトホソコバネカミキリ★

ヒゲジロホソコバネカミキリ★

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高尾のキクスイモドキ

月刊むしで2015年に高尾山でのフトキクスイモドキカミキリ「と思われる」ものが報告されていますが、今年は遠出自粛ということで5月に3回ほど出かけて捜してみました。


左から月刊むしで報告された高尾フトキクスイらしきもの、次が同誌で紹介されている典型的フトキクスイ、右4つは5月高尾で得た4個体。数字は上翅基部太さと長さの比をピクセル数から測定したもの。
一番右はあきらかなキクスイモドキです。サンプル数が足りませんが、5月始めは足が黒いのが多い傾向があるのかな、という感じです。しかし多少なりとも「太い」のはいませんでした。でもむし誌で紹介された個体と同様に触覚が短いのはいました。
もともとフトキクスイはトゲムネホソヒゲとキクスイモドキの中間的な特徴をもつ隠ぺい種として新たに記載されたという経緯があります。記載に用いられた標本は京都各地、箕面鳥取大山の個体です。東北や九州でもその後みつかっています。四国と紀州はトゲムネホソヒゲのエリアで、フトキクスイはいないとされています。
キクスイモドキが地域変位や個体変異が大きいようで、もしかしたらさらなる隠ぺい種とかもいたりして?

ヒスイヒメハナカミキリ

あるいはナガバヒメハナカミキリみょうこうのすがた
使用機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
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ナガバヒメハナカミキリと遺伝的には同一のようですが、妙高山周辺では前胸の形状や、オスはのどが黄色、メスは腹が全面黄色という特徴がでるそうで。ただオスののどの色は黄色くなるのもいる、という程度で安定しないようです。

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南会津

使用機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
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クロヒラタ狙いで会津。いませんでした。かなり大規模な伐採地もあったけど、ゴマフ少々という。

クビアカハナカミキリ

土場の赤松材にて

コブヤハズカミキリ

サペル狙いでハルニレ掬って入った。でかくて笑った

ミヤマクワガタ

こっちもハルニレで。

ヒコサンヒゲナガコバネカミキリ


4月終わりに採集した、ヒコサンヒゲナガコバネカミキリことホソツヤヒゲナガコバネカミキリ九州亜種です。
翅が青っぽいのが亜種の特徴。

本土のカミキリシーズンはカエデの花掬いで本格始動という感じですが、最近はツジウスまで含めて撮影済の種類しか残っておらず、ちょっとご無沙汰でした。その中でもヒゲナガコバネ、俗にグラフィラと呼ばれる属は独特で惹かれますね。正式な属の名前はピニボラなんかと統一されちゃったんでモロルクスなんですが。まだ撮影してない種類としては、九州のアダチイ、奄美種子島の青いやつ、薩摩・奄美の固有種・固有亜種あたりになりますかね。今年は緊急事態宣言の直前、連休前に行ってきました。
記録を調べるとちょっと早いかなと思いましたが、今年は結構春先の季節が早かったんで行ってみたら、まあまあ花が残ってるくらいでちょうどよかったです。飛行機で行くことも検討しましたが有名ポイントは福岡からだと結構遠く、むしろ新幹線で小倉でおりて車借りていく方が早かったです。
現地では平日ということもあり隠居したベテランさんが多かったです。お話をうかがうと、狙いの虫に献名された大御所Aさんについて、A「君」が中学の時に採集に連れて行った、とか、ベテラン中のベテランの方でした。みなさん春の風物詩としてカエデ掬いを楽しんでおられるようですね。ただ今年は花と虫の時期がずれてあまりアダチイは採れてないとのこと。わざわざ関東から来たということで一番実績のある樹を教えていただき存分に掬わせていただきました。なんとか初日の昼過ぎに2オスを確保。うっすら青い色がよいですね。万が一コジマで知らずに帰ったらシャレにならないので追加を狙いましたが打ち止めでした。
夜は福岡周辺でキンケビロウドが移入しているというエリアまで行き材を探しました。かなり探してようやく被害にあっているトベラを発見。しかしちょっと切って持ち帰る太さじゃなかったんであきらめました。夜は浜辺で波の音を聞き星を眺めながら車中泊
翌日ももう一度アダチイのポイントに行きます。また何人かベテランさんが。しかし気温が昼でも17度と、ちょっと終わってました。
ピックニセハムシの黒化型を2つほど追加して撤収。

ホソツヤヒゲナガコバネカミキリ九州亜種★

ヒコサンヒゲナガコバネカミキリ

個体1


ホソツヤヒゲナガコバネカミキリ九州亜種

個体2

チビハナカミキリ

ピックニセハムシハナカミキリ

黒化型

セスジヒメハナカミキリ

参考文献。当初は色からクロツヤと思われていたけど、形をよく見るとホソツヤに近いということで、とりあず独立種として記載され、その後ホソツヤの亜種となりました。
http://coleoptera.sakura.ne.jp/Elytra/08(2)029TakakuwaM_&_FujitaH.pdf