移入種ハンター Part 1

Canon EOS Kiss X5+Tamron SP AF90

  • ストロボ:絞り優先モードF11〜F13、露光1/200固定、ストロボ+2、ケンコー影とり、ISO-AUTO
  • 自然光:マニュアルモードでF8〜F16、露光1/125〜1/1000、ISO-AUTO

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某所で話題の大陸産移入種を狙います。

ヒメコウゾ

とりあえずこのへんでは桑でエゾナガヒゲとかも狙えるのでヒメコウゾも桑も掬いながら歩きます。
桑が黒や赤の実で、ヒメコウゾはオレンジの実ですね。


イワサキケブカカミキリ★

おおー!これか。撮影しようとしてもやたら物陰に隠れようとします。ヒメコウゾ周辺のモジャモジャしたものを掬うと入る感じでした。


クロサワヒメコバネカミキリ

こちらも一応ごあいさつ。

転戦

だいたい感じが分かったので東京にも来てるかどうかチェック。
2駅はなれた高尾へ。小仏あたりで探そうと思ったけど目の前でバスが出てしまった。
徒歩で駒木野まで行き、ヒメコウゾ周辺のモジャモジャを掬ってみた。絶対落ちるだろう、ってとこでも落ちなかったので、まだ来ていないのだと思う。間に杉植林とか多いし。でも20号沿いとかはわからない。

2018年の記録

==2018==
生涯/シーズン累計(前年まで393種+21亜種)
--4月 +1 --
394 1 クロチャボハナ 奄美大島4/8
--5月 +8 --
395 2 ウスグロアメイロ 奄美大島(材)5/5
396 3 アマミコブヒゲ 奄美大島(材)5/6
397 4 クビジロ 高尾山5/16
398 5 ヒメシラオビ 南会津 5/20
399 6 キバネニセリンゴ
400 7 ヒミコヒメハナ
401 8 サイゴクヒメハナ
402 9 イヨヒメハナ九州亜種
(22 1)ハンノオオルリ
(23 2)ソボセダカコブヤハズ
--6月 +4 --
403 10 イワサキケブカ
404 11 ルリヒラタ
405 12 シンシュウヒメハナ
406 13 キイロメダカ
--7月 +11 --
407 15 ヤマトヒメハナ
(24 3) イヨヒメハナ
408 16 チュウジョウヒメハナ
409 17 ヒメアヤモンチビ
410 18 トサヒメハナ
411 19 クビボソハナ 北海道
412 20 ホクチチビハナ 北海道
413 21 カラフトモモブト 北海道
414 22 ヨコグロケシ 北海道
415 23 ナカバヤシモモブト 北海道
416 24 ホソムネシラホシヒゲナガコバネ 鳳凰
417 25 タカネヒメハナ 鳳凰
--8月 + --
418 26 トウホクトラ 青森
419 27 キジマトラ 木曽路

材箱

  • シイ 奄美大島 4/4採集:5/2アマミウスフタモンサビ, 5/6アマミコブヒゲ★, 5/11大型コメツキ幼虫(処分), 5/15ムツボシシロ,5/23, 5/27*3, 5/28, 5/29, 6/1*2 6/2, 6/6, 6/7*3, 6/10, 6/13, 6/16 ムネモンアカネトラ奄美亜種, 5/31, 6/17 ウスグロホソバネ, 6/5 アヤモンチビ
  • アカメガシワ 奄美大島 4/4採集:5/5ウスグロホソバネ, 5/5ウスグロアメイロ★
  • シバニッケイ 奄美大島 4/5採集:5/12-19 アマミモモブトコバネ×8(細い枝から), 5/20,5/20,5/21,5/22,5/23,5/31, 6/13, 7/1アマミモモブトコバネ(太い枝),5/27 ニホンチャイロヒメ, 6/19 アマミウスフタモンサビ
  • ハルニレ 南会津 5/20採集:(幼虫1確認)タマムシっぽい
  • ラギウム終齢幼虫 岐阜トウヒ 6/24採集
  • タンナサワフタギ 和歌山 7/2採集
  • ダンコウバイ 丹沢 5/6採集:(幼虫1確認) 6/29 キイロメダカ★ 7/19 ナカジロサビ  7/27処分
  • ツルウメモドキ? 高尾山 4月上旬採集:7/5処分
  • オオバボダイジュ? 南会津 5/20採集:6/25 処分
  • クマシデ 和歌山 7/2採集 7/25処分

やっぱ南会津スゲー

Canon EOS Kiss X5+Tamron SP AF90

  • ストロボ:絞り優先モードF11〜F13、露光1/200固定、ストロボ+2、ケンコー影とり、ISO-AUTO
  • 自然光:マニュアルモードでF8〜F16、露光1/125〜1/1000、ISO-AUTO

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一日目

いろいろと美味しい情報を頂いたので南会津後追いツアー。参加者たけぞーさん、Eさん、俺。天気予報では土日とも最高気温が10度前後と厳しかったけど、決行です。
快適(値段も倍)になったリバティ号で会津着、車借りていつもの土場には10時ころ着。カラマツカミキリがいたというカラマツ材をチェック。しかし寒いし風が強い。何もいないので以前カラマツカミキリのいたカラマツ衰弱木をチェック。ちょっと陽が差して温かくなったわずかな時間、カラマツが顔を出したのをたけぞーさん発見。自己初のお二人の撮影&採集優先で脇で見守ります。それ以外はなにもなし。
松の伐採現場に向かいます。かなり広い場所に割と新しい松の伐採枝が大量にあります。二週間前にすでにヒメシラオビが落ちているということで張り切ってビーティング。しかし強風で落ちても飛ばされそうな勢い。そして寒い。3人がんばったけどヌルでした。
次にクロツヤヒゲナガコバネのポイントへ。たけぞーさんルッキングで発見。こちらも見守り。風の中、枝にしがみついていました。叩いても落ちない。
夕方、震える程寒いので早々に切り上げ。ラーメン屋で酒飲んで温泉入って寝ました。

二日目

予報では晴れ、19度くらいまで上がるとのこと。やっほい。
午前はミズキなど掬うもカミキリ全くいない。気温は上がってきたので松土場へ移動。ビーティング。

ケシカミキリ

小さくてよくわからず、とりあえずヤッター!と叫びます。たけぞーさんもやってきて撮影してチェック。うーん、こんなんだっけ?うーん、ちがうな〜、て感じでお騒がせしました〜。しかし違ったという情報はEさんに届かず、誤報で俄然燃えたEさんが見事にヒメシラオビ第一号をゲット!わりと茶色い葉の枝の積んであるソダに対し、叩き網を地面に差し込んで叩いたとのこと。下のほうに潜っていたのでしょうか。
これを聞いて自分が燃えました。まだ叩いていない、斜面の上の方を攻めます。まだ切ってない松は斜面上にあるので、そこで発生すればこっちが確率高いとの考え。
地面に水平に叩き網を置き、積まれた枝をそっと一本づつ持ち上げ網の上で縦にして叩きます。去年から対ヒメシラオビ必殺技として編みだしたテクニック(ってほどのものでもありませんが)。

ホンドヒメシラオビカミキリ★

キター!これだ!ケシカミキリとは違うのだよ、ケシとは!

同一個体、自宅にて白バックで。下面が白くモフモフしています。
ところで現在の公式な分類では、本州の本種は本州亜種「ホンドヒメシラオビ」カミキリということになっています。しかしその公式分類の東海大図鑑によれば、北海道と本州の違いはホンドが小盾板周辺の茶色い色、白い帯の末端側が波打つ、上翅がより逆三角nなどの違いで区別されるとなっています。また、福島産は上翅端が尖らないのに対し長野などは尖るので分類上の検討が必要、とあります。で、北海道と会津の個体のWEB上の写真を見比べても、図鑑に記述のある違いというのははっきりしないんですよね。一方で翅端の形状は明らかに違いがはっきりしている。ということでカミキリ屋の間の非公式な、しかしそのうち公式になるかもしれない見解としては会津産はヒメシラオビということのようです。
山梨県のカミキリムシ」においても、ヒメシラオビが甲信国境付近で記録され、ホンドヒメシラオビは裏富士で記録ありということになっています。前者の記録は図鑑発行の後、採集者は業界のドンともいうべき方ですから、意図があっての「ホンド」なしなのでしよう。いずれにせよ翅端が尖るやつも見てみたいですね。難易度高いですが。


移動

かなり暑くなり疲れたので移動。ハットリイのグミへ。

キバネニセハムシハナカミキリ


ホンドヒメシラオビカミキリ

この近くでも松が一本伐採され伐採枝が重ねてあったので必殺技で叩いてみる。なんと二つ落ちた!ポイントから自力発見ということでうれしい。触角が伸びきっていない。出てきたばかりのようですね。

カラマツカミキリ

次にカラマツ土場へ。衰弱木でまた発見。今度は遠慮なく撮影。撮影後行方不明に。

ヒメマルクビヒラタカミキリ

材で発見。

材採

ハルニレの直径3cmくらいの落ち枝の樹皮剥いたら小さい幼虫いたので樹皮もどして持ち帰り。またオオバボダイジュらしき枝で食痕のある枝も。狙いはヨコグロケシとエゾトゲムネ。

総括

花掬いはダメでしたが、宿願のヒメシラオビを落とせて大満足でした。先達の情報に感謝!街道から奥へ入った林道なんかは6月に入ってからミズキとかいい感じだと思います。

クビジロカミキリ

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先々週のこと。クビジロを求めて高尾で蔓のある場所を探し彷徨っていました。以前蔓の多いエリアだなと思っていた場所で、最近蔓が切られた場所を発見。これは、と思い調べると太いツルウメモドキがあるけど、切られていない。時期も早かったこともあり、ほかの切られた蔓にあまり注目せずにいました。
しかし!その翌週。同じエリアを独立に見つけられたyamahachiさんより、切られた藤らしき蔓でクビジロを発見したと教えていただきました。ぬううううううう!不覚!さっそく行ってみました。

クビジロカミキリ★

おおー!上の方から昼になって降りてきました。

接写距離まできた!メスで産卵加工している

オスも降りてきた。メスにマウントしようとしたが拒否されてた。産卵に忙しいらしい。オスのほうは結局じっとメス待ちをしていた。

樹皮を噛み切っている

そこに産卵。

茶色いのが産卵管かな?

アカネカミキリ

実はサルナシが切られていたのも気が付かず。教えていただいてなければ見逃してました。なんたる不覚。
こちらは高尾山で自己初

アカネトラカミキリ

こちらも。

カラカネハナカミキリ

青いタイプ。

コジマヒゲナガコバネカミキリ

この時期、コゴメウツギで謎のカミキリが記録されている。

キクスイモドキカミキリ

謎のニアミス。低いホウノキの葉の上にいた。

総括

yamahachiさんありがとうございました。

奄美の材:モモブトコバネカミキリ奄美亜種とムツボシシロカミキリ

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モモブトコバネカミキリ奄美亜種

5/13に1、5/14に2羽脱。おそらくアカメガシワから。夏はやたらアカメガシワの周囲を飛んでたので。

ムツボシシロカミキリ

5/15羽脱。シイから。

ハイキング

高尾山のまだ歩いたことない尾根を歩いてみた。なかなかよい。カミキリは特に発見なし。松落ち枝を狙ったけど冬に落ちたのしかなく。尾根なので若干下枝は低いけど9mでやっとというところ。

奄美の材:★アマミコブヒゲカミキリ

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アマミコブヒゲカミキリ★

いえーい。また出ました。メスですね。