なんかWINNY は暗号化が肝だってことでサイファーパンク(Cypherpunk)なスピリットに近いのかな。暗号化技術の専門化で自分の技術で世間にインパクト与えようという動機かと思ったけど、専門は別に暗号化じゃないっぽいな。
これの関連で『90年代SF傑作選』ISBN:4150113947 収録の「サモリオンとジェリービーンズ」を連想した。自分で作った通貨を Cyberspace とリアル世界で流通させようとする話。やり取りを暗号化してるから贈与しても国税局の監視をすり抜けられる。しかし前にも id:ita:20020401 書いたけどモノに変わった瞬間に捕まったらアウトだな。パケットから動画にデコードされたら、それ持ってるところ抑えられたら(オトリ操作の証拠が動画に埋めこまれてたりしたらなおさら)アウト。
通貨って観点でいうとレア画像や動画が通貨ってことになるか。円をこれに変換するには業者から買うとかDVDやCDを買ってリッピングする、ってことになるか。逆に円に交換するのは難しいな。ヤフオクに出しても WINNY で出回ってるものなんて誰も買わないだろうし。