イーガンの Schild's Ladder で、「情報理論は一定時間離れた精神の状態の相関に制限を課す」という記述があった。上限の意味だろうが、よく分からない。過去の作品でネタに使われた話かな(ちなみに、文字通り「自己相関(autocorrelation)」だな、はは)。関係ありそうな "Closer" をオンラインで読む。「ぼくになることを」と同じ設定で、「私とはなにか」という問題を扱っていておもしろい。他人が自分と同じような意識をもっている、ということはどうやっても証明できない、という考えに取り付かれた男がいろいろと過激な実験をする。
ちなみに上の話とは関係なかった。Schild's Ladder,ほかには「祈りの海」のセックスネタとか「しあわせの理由」のネタとか、イーガン集大成って感じ。でもまだ 100 ページ。生まれたときから電脳空間にいて最近肉体化した奴がセックスを試してみるシーンは大笑い。
すこしまえにHotWiredとかで紹介されてたWolfram の新しい科学に関するイーガンのレヴュー。CAで世界を説明する、ってのがイーガンの琴線に触れたことは想像に難くない。