ペーパーバックでとりあえず1読みました。普通に面白いんじゃないですか。いろいろ言葉遊びも楽しかったです。Slytherin (sly, slitherを連想)なんて名前の寮にゃ絶対入りたくないなー、とか。Malfoy (接頭語 mal- や foly を連想)なんていかにも悪そうな名前だな、とか。ピーブズがちみどろ男爵に呼びかけるとき、"Your Bloodiness" と言うとか(普通は「閣下」の意味で "Your Highness"という)。ピーブズの "Shan't say nothing if you don't say please."とか。 not+nothing は崩れた言い方としてはアリだけど、本当は正しくない。
話の方は、ストレス溜る>仕返しでカタルシス、の繰り返しはちょっとあざとい気もするけど、この本が売れなきゃ後がないシングルマザーって立場を考えれば、子供を引き付けるために手段を選ばない、ってのはしょうがないかも。地位も金もあって趣味で小説書いてる某オックスフォードの教授とは立場が違う訳で。「序章パイプ草」なんか、本売ろうと思ったら普通書きません。
で、1は売れまくったから多分もうあざとい手は使わなくていいはずなんで、続編で深みが増すことを期待。ガキどもに人生のほろ苦さを教えてくれることキボーン。