●『タイタス・アローン』M.ピーク、創元文庫 ISBN:4488534031 【アマゾン】

読み中。
はじめは驚いたけど、だんだんと面白くなってきた。文章の濃密さは第一部、第二部に比べるとかなり落ちてるけど、その分気楽に読める。裏表紙の紹介文やウェブの書評とかで、「城の外の世界はもっと奇妙な世界だった」とか書いてあったんだけど、まあそれは寓意というかレトリックというか、そういうことだと思ってましたよ。まさか文字通りの意味だったとは。例えるなら、WIZARDRY 6ってところ。あれはシナリオ1-5はひたすら中世っぽい地下の石の迷宮の話だったけど、6でいきなり宇宙船に乗せられて宇宙に飛び出すので、「WIZは5まで」派というのがけっこういる。タイタスはゴーメンガーストに帰りたくなる訳だけど、それは読者も同じだったりします。