チャンネル回してたらNHKで変な面かぶって奇声を発するおばちゃんに目が止まった。なにやら妖怪の目撃談らしく見入ってしまった。「しばてん」というやつだった。しばてんといえば、どっかの美術館で読んだ「しばてん」田島 征三 ISBN:4032040508インパクトあった。
昔のNHKスペシャル新日本紀行の再放送だった。口裂け女が100mを7秒で走るというのが懐かしかった。そうそう。おれらの子供の頃は、100mの記録といえば


9.98 カールルイス<<7.50 鉄定規 <<7.00 口裂け女<<<3.00 デンジマン
だった。
番組では「妖怪とは現代人が失った自然に対するうんぬん」とか言ってたけど、そうやって「妖怪」として一緒くたにカテゴライズしてしまうと薄っぺらくなる気がする。ダーレス版の体系化されたクトゥルー神話というか。やはり牛鬼、しばてんといった個別の目撃談が面白かった。「妖怪は今でもいるか」と聞かれて「知らん!」 と言ったあのお爺さんも「牛鬼はいるか」と聞けば答えは違ったかもしれん。高知の子供達も「妖怪はいるか」と聞いたら答えは割れてたけど「山ん婆」はいる、とみんな言ってたし。
24年前の新日本紀行、牛鬼の映し方が上手かった。暗い蔵の中で一部しか映らないんで迫力があった。あんなの、外に出して映したらどうしようもない。