石垣島の材から

使用機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
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四月上旬に石垣島で拾った枯れ枝から、いろいろ出てきました。

イシガキキボシカミキリ

5月17日羽化脱出。


コゲチャフタモンヒゲナガカミキリ蛹

ヤンバルアワブキらしき伐採材で、一部樹皮が浮いてフラスが出ていたのでめくってみたら、2cmくらいの幼虫を発見。すでに坑道を掘って中にいた幼虫も発見し坑道を削り出し持ち帰りました。はじめは適当にピルケースに入れてましたが、現地でお会いした地元の虫屋さんに、ヒゲナガ系だからコゲチャフタモンかビロウドじゃないかな、と教えてもらいました。どちらも見たことないので大事に育てることにして、材の一部を餌用に持ち帰りました。
フラッペ用の太いストローに樹皮部分を削って湿らせたものを詰め、そこに幼虫を入れたところ食べてくれたのでそれで飼育していました。
5月8日、二度目の石垣遠征から帰ってきたら坑道にいた方が蛹になっていました。ストローじゃうまく羽化できないかなと思いティッシュの人工蛹室に移しました。しばらくしたら動かなくなったので衝撃で死んだかとショックでしたが、さらに時間がたつと色がついてきたのでうれしかったです。とにかく透明容器で一か月世話したので心配で心配で。

コゲチャフタモンヒゲナガカミキリ★

そしてさらに蛹で20日経過した後の5月26日、無事に羽化しました。やったぜー!

一週間ほどして体か固まってから撮影。いやー、きれいなエリトラです。すばらしい。触角が短いのでメスです。
後で調べたら、わりと育成は容易で、クワガタ用の菌糸カップなんかでも羽化させられるようですね(月刊むし453、ビロウを加害していたカミキリムシ2種)


こちらは二匹目。5月17日に蛹化。ふ節とかこういう感じで形成されるのですね~。

6月2日に羽化。こちらもきれいなメスでした。



この時の材を六月に夜回りされた方が、成虫を見つけられたそうです 
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ヤエヤマフトカミキリ

タブ材から5月26羽化脱出。うーむ、なんでも食うのですね。

キマダラヒメヒゲナガカミキリ★

畑脇の粗朶材から6月11日羽化脱出。いえーい、お初です。


ブドウトラカミキリ幼虫

こちらは柏の葉のエビヅルから。せっかく見つけたエビヅル群落が工事で切られてしまい、残骸をダメモトで持ち帰ったら春先から急速にフラスが出て大きくなりました。これを書いている7月4日には前蛹になっています。